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ホウチャクソウ(宝鐸草)

日が差さないような林で、葉に隠れるようにして白い花がぶら下がっている。しおらしい雰囲気が魅力だ。花の形が、寺の軒先に飾ってある風鈴(宝鐸)に似ているとしてついた名だそうだ。花は3㎝ほどの細い筒形で、基部は白く、先の方は緑色を帯びている。杉林に多く、高さは50㎝前後。地下茎で広がり、秋に丸くて黒い実をつける。

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ヤマブキソウ(山吹草)

薄暗い林の中でもすぐ目につくほど花の黄色が際立つ。花がヤマブキに似ているところからの名前だが、違うところは花弁が4枚だという点。物静かな風情があって魅力的だ。湿った林などに群生し、高さは30cm、花は5cmほど。茎や葉をちぎると出る黄色の汁は有毒。別名は草山吹。

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スズメノヤリ(雀の槍)

〝…お駕籠(かご)のそばにはひげやっこ 毛槍をふりふり やっこらさのやっこらさ〟(鞠(まり)と殿さま)。花穂をつけた姿を、江戸時代の大名行列に使った毛槍にたとえてこの名になったそうだ。4月になると足元で球のような黒褐色の花が見られる。どこでも雑草扱いだが、よく見ると葉が白い毛に包まれ、なかなか面白い。

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ウグイスカグラ(鴬神楽)

名前が面白い。若葉が伸びると同時に、ぶら下がるようにして咲く淡い紅色の小花。これをウグイスが神楽を舞う姿に見立てた、としたらすばらしい。花はやや曲がったラッパ形。花にもましてきれいなのは梅雨ごろ赤く熟す卵形のすき通る実で、昔は子どもが喜んで食べた。(2010年3月28日りびえーる掲載)

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イズモコバイモ(出雲小貝母)

20cm足らずの茎の先に鐘のような小さな花。内気といわれる出雲地方の人に似たのか、淡い日を浴びながら下向きの花がかすかに揺れていた。遠慮がちな姿が何ともかわいく人気が高い。発見地からつけた名前。島根が誇る代表的な早春の花だが、自生地が減り絶滅が心配されている。早春によく日が当たる山の斜面などに生える。

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ニワトコ(接骨木)

枝の節々に小さなブロッコリーのようなつぼみが並び、ニワトコの春がやってきた。暖かくなると緑白色の小花が群がって咲き誇る。山野に自生し高さは5mほど。名前の字は枝を骨折の治療に使ったことからとか。葉、花の煎(せん)汁は発汗剤などの薬に使われる。庭常と書くことも。

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コウバイ(紅梅)

風は真冬かと思うほど冷たいのに、枝いっぱいに花をちりばめて春を告げている。開花が早い白梅の凛(りん)とした美しさもいいが、紅梅は女性的で艶っぽく、暖かさが感じられてまたいい。花期は白梅よりやや遅く、シベが長い。古くに中国から渡来、品種も紅白で300種を超えるとか。

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フジ(藤)の実

灰色の空をバックにぶら下がる紫褐色のフジの実。カラッ、カラッと乾いた音をさせながら風に揺れているところはなかなかの風情だ。さやの長さは10〜20cm。ビロードのような手ざわりだが、手では割れないほど堅い。立春のころ、パチッという大きな音を立てて割れ、種子を飛び散らす

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ミヤマシキミ(深山樒)

枝の先に集まる赤い実は寒風の中で一段と鮮やかさを増していく。特に雪山での姿はすばらしい。葉がシキミに似て山に生えるのでこの名がついたらしいが、墓地などに植えるシキミとは実の形が違う。春に香りのよい白い花が咲く。樹高は1m前後。有毒植物で葉はかぜ薬になるとか。

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ナンキンハゼ(南京黄櫨)

公園や街路樹などでよく見かけるナンキンハゼ。緑から黄、朱、紅と変化する紅葉が見事だが、冬の空を水玉もようのようににぎわしてくれる実の姿も幻想的だ。黒い皮がはじけて出る白い実はろうそくや石けんの原料になるとか。中国原産で最初に街路樹にしたのは長崎市だそうだ。

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マユミ(檀、真弓)

師走に入るころがマユミの最も華やかな季節だ。紅く色づいた葉、その下にぶら下がる桃色の実。山に生えている木だが、庭木や盆栽として見ることが多い。幹に弾力があり、弓の材料にしたことからついた名で「弓木」ともいう。紅葉もきれいで観賞価値も高く「山錦木」の呼び名も。

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ムベ(郁子)

手のひらのようなつるつるの葉にふっくらとした果実。アケビに似ているが、はっきりと違うのは葉が常緑で、実が開かないこと。同じなのは果肉が甘いことだ。山地のつる性植物だが、生け垣や庭植えも多い。初夏に咲く黄白色の花は香りもいい。花言葉は「楽しい日々」「愛嬌」

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ナツハゼ(夏櫨)

ブルーベリーに似た黒い実は甘い。山歩きで乾いたのどを潤してくれるうれしい果実だが、紅葉の美しさもまた格別だ。日当たりのよいものは夏ごろから色づくことからこの名前がついた。初夏に紅色をおびた釣鐘形の花が咲く。高さ1〜2m。樹形がよく、生花にも使われる。実の色から「ヤマナスビ」と呼ぶ地方もあるそうだ。

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ツルニンジン(蔓人参)

やさしい秋の日差しを受けてツルニンジンがかわいい花を揺らしている。林の中で木の枝に茎をからませ、ふっくらとした鐘形の花を下向きに咲かす。中をのぞくと紫色の模様がすてきだ。風船を思わせる緑のつぼみもおもしろい。名前は根が朝鮮人参に似ていることから。花の模様を翁のソバカスにたとえて「ジイソブ」の呼び名も。

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キブネギク(貴船菊)

京都の貴船地方に多く見られていたことからついた名前らしいが、シュウメイギク(秋明菊)の別名も。野山の半日陰に生え、高さは70cmほど。直立した枝の先に菊に似た八重の花が1輪咲く。近年は交配が進み、一重咲きや花の色も増えた。原産は中国。花言葉は「淡い思い」「忍耐」

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アキノノゲシ(秋の野芥子)

透(す)き通るような薄黄色の花は秋の空によく似合う。直径2cmほどの花は地味だが、草丈がのっぽだからすぐ目につく。花が開くのは日中だけ、夜や雨の日は閉じる。道ばたなど日当たりのよい場所に自生し、高さは2mにも。変わった形の葉も多く、茎や葉を傷つけると白い液が出る。春に咲くノゲシに似て秋に咲くのでこの名になったとか。

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キンエノコロ(金狗尾)

黄金色に光る花穂をまっすぐに立て、楽しそうに背くらべをしている。子どもたちが遊ぶ穂のたれたエノコログサに比べれば、そんなに親しみはないが、逆光で見るとキラキラと輝いてきれいだ。日当たりのよい道ばたなどに群生し、高さは50cm前後。エノコロは子犬の尾に見たてての名前。

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ヌスビトハギ(盗人萩)

細長い枝にハギに似たピンクの小花がういういしい。なのにこのいかめしい名前は少し気の毒だ。名の由来は、実の形が盗人の足跡のように見えるからとも、実が知らない間に服にくっついてくるから、ともいわれる。日当たりのよい草地などに生え、高さは80cm前後。根元は木質で葉に細かい毛が多い。仲間にヤブハギなどがある。

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フウセンカズラ(風船葛)

涼しげな葉の陰からたれ下がる果実はまるで紙風船だ。萌黄(ルビ・もえぎ)色からだんだん茶色に熟れていく。ユニークなのは風船の中にある3個の種子。黒い玉に白のハート模様が入っているが、それがサルの顔にも見えるから面白い。白く小さな花は秋まで咲き続ける。花言葉は「あなたと飛び立ちたい」

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サギソウ(鷺草)

シラサギが翼を広げて飛んでいる姿にそっくり。まさに自然が造った芸術品で、一度見たら忘れられない花だ。日当たりのよい湿原などに生え、高さは約30cm。湿地の開発のせいか、乱獲されたためか、自生地が激減したそうだ。鉢で楽しむのもいい。花言葉は「夢でもあなたを想う」

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ヤブカンゾウ(藪萱草)

真夏になると、田んぼのあぜや道ばたで燃えるような花を咲かせる。高さは80cmほどで八重咲きが特徴。仲間に一重咲きのノカンゾウなどがある。花の美しさを眺めるだけで憂いが晴れる、という中国の言い伝えから昔は「忘草(ルビ・わすれぐさ)」と呼ばれたという。花言葉は「悲しみを忘れる」

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ハマナシ(浜梨)

浜辺に咲き、梨(なし)のような香りの実をつけることからハマナシ。〝知床の岬に ハマナスの咲くころ…〟の歌のようにハマナスと呼ぶのが多いが、これはなまったものだそうだ。花はバラにそっくりで茎や葉にはトゲが密集。実は食べられる。花言葉は「魅力的な人」。

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イチヤクソウ(一薬草)

薄暗い山道で真っ白なイチヤクソウの花に出会うと何か得をした気分になる。下向きに咲くウメに似た花の凛とした雰囲気がたまらない。林などに生える多年草。花茎の高さは20cmほどで、つゆが開花期。名前のように昔から止血、解毒、かっけ(脚気)の薬などに使われた。

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イワフジ(岩藤)

初夏の庭を彩ってくれるものにイワフジがある。濃い緑の葉の下から伸び出すフジに似た紅色の花。控え目な雰囲気がいい。山や川岸に自生する多年草で、高さは50cm前後。花穂が上向きにつき、たれ下がらないのが特徴だ。観賞用に庭に植えられることが多く「庭藤(にわふじ)」とも呼ばれる。

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チガヤ(茅萱)

長さ10cmほどの白い穂が一面に密集し、風になびく光景は初夏の風物詩だ。野焼きした土手など日当たりのよいところに多い。茅花(つばな)と呼ばれる花穂には甘みがあり、子どもたちがよく食べたものだ。昔から詩歌によく詠まれ、根茎は薬に、穂は火打石から火を移す火口(ほくち)に使ったらしい。

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ヤマシャクヤク(山芍薬)

大きく広げた葉の真ん中にふっくらとした白い花が1輪。ヤマシャクヤクはやさしいお母さんのようだ。直径5cmほどの花は半開き状態のまま3日ほどで散ってしまう。その散り際の潔さがまたいい。奥山地に自生し、背丈は約40cm。秋には清そな花とは対照的に派手な赤い実をつけ、熟すと中から黒い種子がのぞく。

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ゼンマイ(薇)

の(横に点「、」)の字のような渦巻きに白い綿帽子。ゼンマイはワラビと並んで春の山菜の人気ものだ。食べるのは〝オンナゼンマイ〟だけ。漬けたり煮物にしたり。若芽が銭(ルビ・ぜに)の形に巻いていて〝銭巻き〟から転じてこの名前になったとか。成長すると渦がほどけて葉を広げ、60cm~1mにも伸びる。

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ハナズオウ(花蘇芳)

学校が春休みになると、紅紫色の花飾りをつけたようなハナズオウが咲き出す。鮮やかで遠くからでもすぐ分かる。江戸時代に中国から伝わり、観賞用として広まった。幹、枝の節々に5弁の小花が密集し、花が終わるまでにハート形の葉を開く。樹皮は解毒薬などになるとか。紫荊とも書く。

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タネツケバナ(種漬花)

昔はこの花が田んぼ一面に白く咲き出すと、苗代(なわしろ)の準備のために種もみを水に漬けたそうだ。それでこの名がついたらしい。湿地に群生し、高さは20cm前後。白い小さな十字状の花をつけ、下の方から順に咲く。若芽や花などは食べられ、辛味があって田芥(たがらし)とも呼ばれる。

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ミツマタ(三椏)

ミツマタといえばすぐ浮かぶのは高級和紙。早春、蜂の巣に似た黄色の花をぶら下げ、揺れている姿はよく目立つ。室町時代に中国から伝わったとか。樹皮が紙の原料になるため広く栽培されたが、次第にすたれて近年では珍しくなった。枝が3つに分かれるのでこの名に。花言葉は「豊かな力」。

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セツブンソウ(節分草)

雪どけを待ちかねたように、寒風の中でかれんな花を見せてくれる。山の木陰などに群れて生え、高さは10cm足らずと小さい。深く切れ込んだ葉を平らに広げ、それに乗っかるように5弁の花が1個咲く。節分(旧暦)のころに咲くことからこの名前に。早春を代表する花だ。

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クロガネモチ(黒鉄黐)

地味な木でふだんはあまり注目されないクロガネモチ。冬になると赤い実をたわわにつけ、華やかな姿に一変する。鳥の好みに合わないのか、実が春先まで長く残っているのも特徴だ。名前は若い枝の濃い紫色が黒っぽく見えることからついたらしい。樹形がよく、庭や公園、街路樹などに植えられる。花言葉は「魅力」「寛容」。

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ワビスケ(侘助)

厳しい寒さに耐えてワビスケの花がひっそりと咲いている。野生の椿に比べて花も葉も小ぶり、花弁も全開しないなどすべてが控え目だ。古くから茶人に好まれた唐椿の園芸種。京都のお寺には樹齢300年を超える古木があるそうだ。面白い名前だが、その由来はいろんな説があって不明。

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ユズリハ(譲葉、楪)

ウラジロと並んで正月飾りによく使われる。しめ飾りにつけたり、飾りもちに敷いたり。若葉が開くのを待って古い葉が落ちるので、親が成長した子に後を譲るのにたとえ、縁起のよい木とされてきた。庭や公園でもよく見かける。葉と樹皮は駆虫剤になるそうだ。花言葉は「若返り」「新生」

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ユズ(柚子)

冬の日差しの中で、金色に熟れたユズの実が鮮やかだ。香りの良さから日本料理に珍重され、みそ、もち、酒など用途も広い。古くから冬至にユズ湯に入ると万病を防ぐと伝えられ、いまでもユズ湯は大人気だ。枝の鋭いトゲに何度泣かされたことか…。花言葉は「健康」「幸福」。

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ニシキギ(錦木)

ごつごつした幹には似合わない見事な紅葉。その葉が散ると、赤いてるてる坊主のような小さな実がまたかわいい。紅葉を錦にたとえて名づけられたらしい。幹にコルク状の翼があるのが特徴で、翼の形からカミソリノキなどの呼び名も。花言葉は「あなたの魅力を心に刻む」。

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ガマズミ(莢ずみ)

初夏にきれいな白い花で楽しませてくれたカマズミが、秋にはかわいい実で和ませてくれる。真っ赤に熟れた実を食べ、甘酸っぱかった思い出がなつかしい。昔、この実で衣類を染めたとか。枝は折れにくく、杖や輪かんじきなどに使われたという。花言葉は「結合」「未来」。

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ナンテンハギ(南天萩)

葉がナンテンに、花がハギに似ているからナンテンハギ。野山の草に混じって自生しているが、あまり知られていないのはかわいそうな気がする。地味な花に加え、茎が伏せているせいかもしれない。高さは50cmほど。夏ごろから葉のわきに柄を出し、1cmほどの紅紫色の花をつける。春の若芽は山菜にも。別名は「フタバハギ」。

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ツリガネニンジン(釣鐘人参)

釣鐘に似たかわいい花が風に揺れている姿は風情があり、秋には欠かせない花の一つだ。道ばたから山の草地まで広く自生し、夏ごろから青紫色の小さな花を輪状につり下げる。草丈は50cm〜1m。花の形が釣鐘に、根が朝鮮人参に似ていることから名前がついたらしい。若芽は山菜に、乾かした根は漢方薬に使われるそうだ。

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シロバナサクラタデ(白花桜蓼)

数あるタデの中でもシロバナサクラタデには独特の雰囲気がある。枝先に長い花穂を伸ばし、サクラに似た白い小さな花を咲かせる。“清純な”の表現がぴったりの花だ。田んぼや川原、溝など湿地に生える多年草で、地下茎で増えるため群生していることが多い。高さは80cmほど。花の色が桃色のものをサクラタデという。

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キクイモ(菊芋)

夏から秋にかけ、道ばたの荒れ地で黄色の花をたくさんつけたキクイモが目をひく。花が菊に似て、根っこにイモができることから名前がついたらしい。が、花は菊よりヒマワリに似ている。高さは2mほどにも。北米原産で江戸時代に渡来。イモを食料や飼料にするため、戦時中は各地で栽培されたという。花言葉は「美徳」「陰徳」。

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タカサゴユリ(高砂百合)

小さな葉をいっぱいつけ、まっすぐに伸びた茎。その先には細長い白い花。セミの声を聴きながら、タカサゴユリの花がのどかに咲いている。大正時代、台湾自生のユリとテッポウユリを交配、新品種をつくったが、それが先祖返りしたもの、とされる。花びらの外側に赤い線があるのが特徴だ。高さは30cm〜2m。繁殖力が強い。

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サルスベリ(百日紅)

赤、紫、ピンク、白…。炎天下でサルスベリが燃えるように咲き続けている。華やかで、それでいて品のある花だ。幹の肌がツルツルで猿でもすべりそう、ということからついた名前。百日紅の字をあてるのは花が長い間咲き続けるから、だそうだ。中国原産で、日本には江戸時代に渡来したらしい。花言葉は「活動」「世話好き」。

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ヤナギハナガサ(柳花笠)

空き地の草むらで、きれいな紫色の花を見つけた。名前は本で知ったのだが、まさに踊りに使う花笠だ。高さは1mほど。四角の茎は毛が生え、たくさんの枝を出す。その枝の先には小花が集まった2〜3cmの花。葉は枝のつけ根にわずかについているだけで、ほとんど目につかない。道ばた、空き地など荒れ地によく生える。南アメリカからの帰化植物だそうだ。

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ハンゲショウ(半夏生)

白いスプレーを吹きつけたような葉が、まるで花が咲いたように見えるハンゲショウ。面白い野草だ。梅雨のころ、茎の上の方に花穂を出して白い小花を咲かせるのだが、花のつくところの葉だけが白く変色し、よく目立つ。花後はまた緑色に。名の由来は、半夏のころに葉が白くなるからとか、葉が半分化粧したようだから、ともいわれる。水辺に自生し、高さは80cm前後。「片白草(かたしろぐさ)」の別名も。

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クワ(桑)

くちびるを紫色に染めながら食べた子どものころがなつかしい。桑苺とも呼ばれる黒紫色に熟した実はやわらかく、甘かった。かつては蚕の飼料として広く栽培され、紙の原料にするため子どもによる幹の皮はぎも盛んだった。近年、養蚕がなくなり、桑畑が姿を消したのは寂しい。春に淡い黄色の小花を咲かせ、実をつける。

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イワギリソウ(岩桐草)

岩山のわずかな土と苔に必死にしがみつきながら、かわいい紫色の花をつけている。その生命力のすごさは驚くばかりだ。厚くて毛のある葉を広げ、数本伸ばした15cmほどの花茎に3〜5個の花が下向きに咲く。名前は花が桐の花に似て、岩に生えるところからついたとか。残念ながら近年、乱獲されて全国的に激減しているらしい。常緑の多年草で白い花のものもある。

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フタリシズカ(二人静)

4枚の葉をゆったりと広げ、群れをなしているフタリシズカ。一見地味だが、なかなか味わい深い草花だ。高さは30㎝ほど。ほとんどが細い花穂を2本立て、花弁のない白い粒のような花がつく。並んだ花穂の形を、静御前の霊と、その霊に憑かれた女の2人で舞う姿にたとえて名前がついたとか。まれに花穂が1~4本のものもある。

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