カテゴリー別アーカイブ: ナ〜ノ

ニゲラ(黒種草)

幻想的なイメージの花は霧の中の恋(ラブ・イン・ミスト)という名でも呼ばれる。花びらに見えるのはがくで、中央が花。ヨーロッパ原産で和名は黒種草。黒い種は香りがよく、香辛料に使われる。花言葉は「深い愛」

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ノボロギク(野襤褸菊)

家の周りや道ばた、畑などにはびこるヨーロッパ原産の帰化植物。明治初めに渡来、冬の寒さにも負けず、ほぼ年中花をつける。高さは約20㎝。赤紫色のやわらかい茎に花びらのない黄色の筒状花を咲かせ、実が熟すと白い綿毛が目立つ。その姿をぼろくずに見たてて名がついたという。

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ノビル(野蒜)

ひょろりと伸びた細い茎の先にむかごをつけ、それを囲んで星のような小花が咲く。一度見たら忘れられないかわいい花だ。堤防や田んぼのあぜなどに群れて生え、早春の若葉と地下の鱗茎は昔から春を味わう山菜として知られる。高さは50~70㎝ほど。蒜はネギの仲間のこと。  

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ナワシログミ(苗代茱萸)

秋から冬に移るころ、長々と伸ばした枝の節々に小さな花がにぎやかに咲く。花は1㎝ほどの白い筒形で、黄色の斑点がある。山野に生え、樹高は3m前後。幹は立ち上がるが、枝はたれ下がり他の木に寄りかかったりする。名前は、果実が翌年の田植えごろに実ることから。通称「春ぐみ」

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ヌバタマ(射干玉)

黒いことから「夜」「髪」「宵」などにかかる枕ことばのぬばたまは、ヒオウギ(桧扇)の種子のこと。4mmほどの球で美しい漆黒だ。山野の草地に自生、夏に赤い斑点のある上品な紺色の花をつけ、庭植えや切り花として人気がある。花言葉は「誠実」「強い心」。烏羽玉と書くことも。

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ノリウツギ(糊空木)

額アジサイに似た形の花が密集しピラミッド状に重なる。真っ白な花が緑の葉に映えて涼しげだ。日当たりのよい山地に生える落葉低木。かつて幹の内皮から和紙づくりの糊をとったのでこの名がついたが、北海道などではアイヌ語のサビタの呼び名で知られ、俳句でもよく使われる。

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ナズナ(薺)

春の七草の一つ。空き地や田畑などいたるところに生え、春早くから枝の先に極細の白い花が群って咲く。花はすぐに三角形の実となるが、その形が三味線(しゃみせん)のばちに似ているとして三味線草、ぺんぺん草などの愛称でも親しまれる。若葉を七草がゆに。花言葉は「すべてを君に捧げる」(20160313りびえーる掲載)

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ノゲシ(野芥子)

ふだんは目もくれない雑草だが、寒さにめげず咲き続ける姿はけなげで、心を和ませてくれる。田畑や道ばたに生え、タンポポに似た花をつける。葉がケシを思わせ、茎葉を折ると乳液がにじむことからついた名だが、レタスなどに近く毒性はない。若い葉や茎は食べられるという。(20151227りびえーる掲載)

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ニラ(韮)

細長い花茎の先に球のように咲く真白な小花。楚楚として、まるでかんざしのようだ。中国から渡来し、食用に広く栽培されていたが、近年は見かけることが珍しくなった。つぼみのうちに摘んで塩漬けにするとおいしいとか。花後の種子は乾燥させて漢方薬に使われるらしい。

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ナツズイセン(夏水仙)

猛暑の中で太い花茎を伸ばし、薄紅色のユリのような花を数個つける。春に出る葉がスイセンに似て、夏に花が咲くことからこの名に。葉は開花前に枯れる。古くに中国から渡来。球根に有毒物質を含むため「毒水仙」と呼んで嫌う地方もあるそうだ。高さは60㎝ほど。花言葉は「快い楽しさ」

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ネムノキ(合歓の木)

うっそうと茂る葉、ほんのりと咲く紅色の花は独特で遠くからでもすぐ分かる。葉が夕方から閉じるため〝眠りの木〟からこの名に。葉が眠るのに代わって開く絹の刷毛(はけ)のような花は、雄しべの集まりで先端ほど紅い。枝がすべて斜めに張るのが特徴だ。花言葉は「歓喜」「胸のときめき」

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ノササゲ(野大角豆)

食べるササゲに似ていて野に生えるのでこう呼ぶそうだ。野山の反日陰で葉先が丸い3枚葉をつけ、草などにからんでいる。花は約2cmの黄緑色の細い筒で、その先が小さな花弁になって開いていく。花後には熟すと紫色になる5cmほどの実をつける。ササゲの名は実が最初は上向きになるので「捧(ささ)げる」からきたとか。別名キツネササゲ。

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ナツエビネ(夏海老根)

一年中で最も暑い季節に花を見せてくれるナツエビネ。春に咲くエビネに比べると、花は小形で色の変化も少なく、派手さこそないが素朴な魅力がいっぱいだ。湿り気のある山中に自生する多年草で、草丈は20cm〜50cm。茎に10数輪つける淡い紅紫色の花は、左右の花弁が弓状に細くとがるのが特徴。絶滅危惧種に指定されている。

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ナツグミ(夏茱萸)

子どものころは、おやつ代わりによく食べた。半世紀あまりたったいまでも、あの味は忘れない。皮には少し渋みがあるが、タネの周りは甘くて独特の風味がある。野山に広く自生。初夏に咲く筒形の白い小花は、目立たないが香りがいい。枝や葉、果実に斑点のような白い毛が多い。別名は「俵茱萸(たわらぐみ)」。

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ナンバンギセル(南蛮煙管)

20cmほどの細い茎に、横向きに咲く薄紫色の花。これをマドロスパイプにたとえて名前がついたらしい。ススキ、ミョウガなどに寄生する1年草で、舟の形をしたがくから花をのぞかせる姿はどことなく風変わりだ。古くは「思い草(ルビ・ぐさ)」と呼ばれ、万葉集にも詠まれた。花言葉は「物思い」

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ネズミモチ(鼠黐)

小雪が舞い始めるころ、つやつやした厚い葉の先に黒紫色に熟れた実が揺れる。ネズミの糞にそっくりの実は野鳥の好物。昔は強壮剤にされたとか。葉が年中よく茂り、刈り込みに強いので生垣や街路樹などに使われる。初夏に白い小花が群がって咲く姿もさわやかだ。「女貞(ねずみもち)」と表すのは中国産で実も大きいという。

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ノイバラ(野茨の実)

秋から冬にかけて赤く色づいたノイバラの丸い実がかわいい。葉が落ちた後も枝に残り、冬の枯野を点々と彩ってくれる。初夏に咲く白い花も香りがよく、きれいだが幹のとげには泣かされる。成長が早く、垣根にすることも多い。実は漢方の利尿剤や蒔いてバラの台木にも使われる。

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ニッコウキスゲ(日光黄菅)

高原の花〟として有名。70㎝ほどの茎の先に咲く、ユリに似た濃い黄色の花はゆったりとして重みがある。日光や尾瀬は群生地として知られ、名前もそれにちなんだものらしい。2列になった線形の葉は先の方が垂れ下がり、花をより目立たせている。花は昼咲きの1日花。別名は「禅定花(ぜんていか)」。

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ニワトコ(接骨木)

枝の節々に小さなブロッコリーのようなつぼみが並び、ニワトコの春がやってきた。暖かくなると緑白色の小花が群がって咲き誇る。山野に自生し高さは5mほど。名前の字は枝を骨折の治療に使ったことからとか。葉、花の煎(せん)汁は発汗剤などの薬に使われる。庭常と書くことも。

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ナンキンハゼ(南京黄櫨)

公園や街路樹などでよく見かけるナンキンハゼ。緑から黄、朱、紅と変化する紅葉が見事だが、冬の空を水玉もようのようににぎわしてくれる実の姿も幻想的だ。黒い皮がはじけて出る白い実はろうそくや石けんの原料になるとか。中国原産で最初に街路樹にしたのは長崎市だそうだ。

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ナツハゼ(夏櫨)

ブルーベリーに似た黒い実は甘い。山歩きで乾いたのどを潤してくれるうれしい果実だが、紅葉の美しさもまた格別だ。日当たりのよいものは夏ごろから色づくことからこの名前がついた。初夏に紅色をおびた釣鐘形の花が咲く。高さ1〜2m。樹形がよく、生花にも使われる。実の色から「ヤマナスビ」と呼ぶ地方もあるそうだ。

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ヌスビトハギ(盗人萩)

細長い枝にハギに似たピンクの小花がういういしい。なのにこのいかめしい名前は少し気の毒だ。名の由来は、実の形が盗人の足跡のように見えるからとも、実が知らない間に服にくっついてくるから、ともいわれる。日当たりのよい草地などに生え、高さは80cm前後。根元は木質で葉に細かい毛が多い。仲間にヤブハギなどがある。

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ニシキギ(錦木)

ごつごつした幹には似合わない見事な紅葉。その葉が散ると、赤いてるてる坊主のような小さな実がまたかわいい。紅葉を錦にたとえて名づけられたらしい。幹にコルク状の翼があるのが特徴で、翼の形からカミソリノキなどの呼び名も。花言葉は「あなたの魅力を心に刻む」。

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ナンテンハギ(南天萩)

葉がナンテンに、花がハギに似ているからナンテンハギ。野山の草に混じって自生しているが、あまり知られていないのはかわいそうな気がする。地味な花に加え、茎が伏せているせいかもしれない。高さは50cmほど。夏ごろから葉のわきに柄を出し、1cmほどの紅紫色の花をつける。春の若芽は山菜にも。別名は「フタバハギ」。

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ナナカマド(七竈)

紅葉の季節。というとまず思い浮かぶのはモミジだが、ナナカマドの紅葉も負けてはいない。落葉のあとに残る赤い実もまた見事だ。7月ごろ、枝の先に白い小花を群がって咲かせる。木が堅く、かまどに7度入れても炭にならない、とこの名前がついたらしい。だが、実際は備長炭の材料にもなるし、細工物に使われる。

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ノコンギク(野紺菊)

ヨメナなどと並ぶ代表的な野菊の一つ。日当りのよい野山でよく見られる。草丈は60センチほど。直立した茎に小枝をたくさん出し、青紫色の花を次々と咲かせる。野に咲く紺色の菊ということからついた名前。若葉が食用になるヨメナと間違えやすいが、ノコンギクは葉の両面に短い毛があり、触るとザラつくので区別できる。

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ノブドウ(野葡萄)

白、青、青紫、紅紫…。いろんな色を見せてくれるノブドウの実はまるで宝石のようだ。野山のいたるところに生えるつる植物。夏の終りに、黄緑色の小花がたくさん集まって咲くが、地味で目立たない。秋になって丸い小さな実が、緑から青、紫…へと変わっていく。虫などは喜んで食べるが、有毒で人間はだめ。

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ノイバラ(野茨)

間もなく雨の季節。若葉の間から真っ白な小花をいっぱい咲かせるノイバラは清楚で趣きがある。特に雨の日に見る花は一段ときれいで心が和む。バラの原種で 花は5弁。花径は2センチほどだが香りがある。秋に赤く色づく小さな実もかわいい。細長いつる性の枝にはとげが多く、うっかり触れて痛い目にあった人も多 いはずだ。花茨、野薔薇(ばら)ともいう。

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ネコノメソウ(猫目草)

” 春よ来い 早く来い…”雪が多かったこの冬。まだ”雪布団”が点々と残る山のふもとで、もうネコノメソウが咲いていた。背丈は10cmほど。茎の先には、 たくさんの葉に支えられて黄色い小花が数個。こけの中で仲良く並んでいるのがほほえましい。名前は、熟した実が瞳を閉じた猫の目に似ていることからついた とか。

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ナノハナ(菜の花)

” 菜の花畠に 入日暮れ 見わたす山の端 霞ふかし・・・”。辺り一面を黄色に染めるナノハナは春を代表する花の一つだ。この花には和ませてくれるだけでなく、励まし、元気づけてくれる生命力があ る。ダイコン、カブの花と同じ十字花。茎を伸ばしながら咲き続ける。花言葉は「快活」「豊かな日々」。

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ニワゼキショウ(庭石昌)

田植えのころになると、あぜ道や空き地のニワゼキショウが空に向かって次々と花を咲かせる。草丈は10cm余り。うっかりすると踏みそうだ。濃い紫色から 白っぽいものまで花の色もさまざま。どこでも見られるが、実は北アメリカ原産で、明治時代に渡来。庭で栽培されていたのが広がったという。朝開いて夕方にはしぼむ一日花だ。

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ナンテン(南天)

小さいころ、祝い事の赤飯やもちなどを近所に配るのは子どもの役目だった。それにはいつもナンテンの葉が添えられていた。“難を転ずる”縁起の良い木だか ら、と知ったのはだいぶ後になってから。このごろ、作りものが増えてきたのは味気ない。真っ赤な実のナンテンが、冬枯れの庭で雪をかぶり、じっと重さに耐 えている姿は秀逸だ。

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ネジバナ(捩花)

毎年、この花を見つけると、ああ夏がきたな、と思う。小さくて、ねじれたように咲く花は、ちょっぴりすねた少女の姿を連想させてかわいい。花穂の形からつ いた名前だが、「モジズリ」「モジバナ」の別名もある。鉢植えにしても、背を伸ばしながら、らせん階段を駆け上がるように咲くピンクの小花の様子が眺めら れて楽しい。白や淡い緑色の花もある。

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ネコヤナギ(猫柳)

子どものころ、よく土手で遊んだ。そこには必ずといっていいほどネコヤナギが茂っており、その陰にはたくさんの魚がいた。ところが近年川辺からすっかり姿 を消してしまった。あるのは白いコンクリートばかり。店に並ぶ生花用も栽培ものだけとか。何とも寂しい。銀ねずみ色の絹毛の花穂が猫のしっぽを思わせると ころからこの名に。

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ノアザミ(野薊)

「きれいな花には刺がある」という表現がぴったりなのが、いま花ざかりのノアザミ。約50種もあるアザミの中で最もよく知られている。華やかさはないが、 独特の形をした花と、それを引き立てているとげとげしい葉の組み合わせが絶妙だ。女性が使う眉刷毛に花が似ていることから「眉つくり」「眉はき」の別名も あるらしい。

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