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作成者別アーカイブ: hk
ゼニアオイ(銭葵)
近年は見かけることが減ったが、約300年前から日本で育てられてきた。名前は花が昔の銭に似ているためとか。紅紫色の花に濃い紫色の筋が入る。ヨーロッパ原産。花言葉は「恩恵」「母の愛」
ラベンダー
夏の訪れを告げる青紫色の花と香り。「ハーブの女王」と呼ばれ、古くから鎮静などの作用があるとされた。昭和のころは香料の原料として栽培されたが、いまは観光用が主流。花言葉は「あなたを待っています」「幸福」
コウゾリナ(剃刀名)
山野の路ばたなどいたるところに自生。高さは1mほどで、全体に剛毛があり、それをカミソリに見たてて名前がついた。花期が長く春から秋まで2cmほどの黄色い花が次々と咲く。
ニゲラ(黒種草)
幻想的なイメージの花は霧の中の恋(ラブ・イン・ミスト)という名でも呼ばれる。花びらに見えるのはがくで、中央が花。ヨーロッパ原産で和名は黒種草。黒い種は香りがよく、香辛料に使われる。花言葉は「深い愛」
ウズラバタンポポ(鶉葉蒲公英)
ヘラ形の葉から細長い花茎を立てて咲く3cmほどの黄色い花は鮮やかだ。長い葉には赤紫色のウズラの卵もようの斑点があり、緑に白い毛が密生するのが特徴。ヨーロッパ原産の多年草で高さは約30cm。
カラスビシャク(烏柄杓)
畑に繁殖する”雑草”。夏に15cmほどの花茎を伸ばし、苞葉と花穂を立てる。姿が独得で不気味というより面白い。トンビのへそ、ヘビの枕、など別名も多い。これが生える時季が半夏生にあたる。
キンリョウヘン(金稜辺)
東洋ランの一種でシンビジウムの仲間。葉より短い花茎に赤褐色の花を多数つけるが、愛好家には花より斑入りの葉が好まれる。明治時代にブームが起こり、多くの品種がつくられたとか。寒さなどに強く育てやすい。
クロバナロウバイ(黒花蝋梅)
精巧な造花を思わせる暗褐色の花は、香りが強く香水の材料にされる。北米原産で明治時代に渡来した落葉樹で高さは1mほど。花の大きさは5cm前後、生け花用として人気がある。
ユキモチソウ(雪餅草)
竹林などに生え、高さは30cmほど。白い球形を丸めた餅にみたててこの名がついた。分布は四国が中心だったようだが、いまは少ないらしい。
エニシダ(金雀枝)
黄色い蝶形の花が雀が群がっているようだとしてこの名がついた。西ヨーロッパ原産で江戸時代に日本に渡来。緑の葉の中に咲く花はひときわ目をひき、生け花用に広く植えられている。花言葉は「清楚」「熱情」
カタバミ(傍食)
畑や庭などいたるところに生え、黄色の小さな花がかわいい。ハート形の葉や茎はかむと酸味があり、スイモノグサの別名も。花後にロケット形の実がつき、実ると種子をはじき飛ばす。花言葉は「あなたとともに」
ムベ(郁子,2回目)
山野に自生するが、観賞用に門に茂らせて楽しむ。熟れた実はふっくらとし、赤紫色で陶器のように美しい。晩春に白っぽい花が房状に咲く姿も実に負けない趣がある。常緑でアケビに似るが、実が裂けないところが違う。
ラショウモンカズラ(羅生門葛)
山林などに生え、15〜30cmの茎に紫色の唇形花が一方を向いて咲く。花を昔話に例えた珍しい名前だ。全体が毛むくじゃらだが、いい香りがする。花が終るころになると根から長いつるを出し、新天地へと広がっていく。花言葉は「幸せを招く」
カリン(花梨)
せき止めに効くといわれる大型の果実は香りがよく、熟するころに近づくと楽しくなる。中国原産の落葉樹で庭木として好まれる。5弁の花は、淡いピンクや白色もあり、趣があって美しい。実は果実酒にされる。
シバザクラ(芝桜)
桜の花と前後して庭や石垣がピンク色に染まる。北米原産で白色も。別名「花爪草」。草丈は10cmほどで、芝のように地面をはい、コケ(苔)のようにはびこる。近年は各地で観光用に広く栽培されており、名前は花の色と形をよく表している。
フリージア
形の茎に行儀よく並んでつぼみをつけ、下から順に咲き進む姿が愛らしい。鮮やかな花の色が黄、白、桃、紫とそろっているのと、香水にも用いられる香りの良さで人気がある。南アフリカ原産で大正時代初めごろ渡来、浅黄水仙(あさぎすいせん)の和名がある。花言葉は「無邪気」「潔白」
スノーフレーク
日本語にすると”ひとひらの雪”。白い清楚な花にはぴったりの名だ。花がスズラン、葉が水仙を思わせるところから、日本では鈴蘭水仙とも呼ばれる。下向きに咲く花の花弁に緑色の斑があるのが特徴。ヨーロッパ原産で昭和になって渡来した。花言葉は「純粋」「汚れなき心」
カワツザクラ(河津桜)
寒さが残る2月初めごろから花を見せてくれる早咲きの桜だ。昭和30年、静岡県河津町で発見されたことでこの名がついた。全国的にはまだ十分に知られていないが、ソメイヨシノに比べ桃色が濃く、開花期が約1カ月と長いのが特徴。山陰では雲南市大東町の川の土手などで見られる。
ノボロギク(野襤褸菊)
家の周りや道ばた、畑などにはびこるヨーロッパ原産の帰化植物。明治初めに渡来、冬の寒さにも負けず、ほぼ年中花をつける。高さは約20㎝。赤紫色のやわらかい茎に花びらのない黄色の筒状花を咲かせ、実が熟すと白い綿毛が目立つ。その姿をぼろくずに見たてて名がついたという。
ヒトツバ(一つ葉)
暖かい地方の岩の上や樹の幹などに着生する常緑多年生のシダ。針金のような茎をはわせ、長い柄のある葉をまばらにつける。葉の長さは約20㎝。厚い革質で表は濃い緑、裏は胞子で褐色に染まる。単葉のためこの名がついたという。愛好家は盆景やこけ球にして楽しむ。
キミノセンリョウ(黄身の千両)
縁起物として万両とともに正月用には欠かせない花材のひとつ。赤い実が盛り上がってつくのが一般的だが、オレンジ色に輝く黄身のセンリョウは美しく、落ちついた趣があってすばらしい。山地の日陰に生える常緑樹で高さは70㎝前後。庭木、盆栽としても人気だ。花言葉は「富貴」「価値」
タカサゴユリ(高砂百合)の実
真っすぐに立つ茎、その先には3つに割れた飴色の筒。夏の終わりごろ、空き地や道ばたなどで、白い花を下向きに咲かせていた姿とは一変。空に向かって存在感をアピールしている。筒からは小さな薄い種が風に乗って飛んでいく。台湾自生のユリを改良、高砂族から名をとったものらしい。
ピラカンサ
つややかな実がたわわにつく姿は住宅街でもひときわ目立つ。葉の緑と赤い実のコントラストがいい。ヨーロッパ東南部などの原産で日本には明治時代に渡来したという。ピラカンサとはギリシャ語で「火のような実と刺のある木」という意味だそうだ。花言葉は「燃ゆる恋」「快活」
チカラシバ(力芝)
大きなエノコログサのようだ。試験管ブラシに似た穂をもち、地面にしっかりと根を張って、簡単には引き抜けないのでこの名がついた。「ばばあの腰抜かし」と呼ぶ地方もあるそうだ。昔は、この草をしばってワナにし、ひっかけて転ばせる遊びがあったという。花言葉は「信念」「尊敬」
イチイ(一位)の実
密に茂った葉の陰からのぞく丸い小さな実がかわいい。赤く色づいた多肉質の実は甘くて食べられるが、黒い種は有毒だそうだ。山地に自生する常緑樹で、庭や生垣にも植えられる。昔、この木で高官の笏(しゃく)を作ったことからこの名がついたとか。横に広がるキャラボクは仲間。
シソ(紫蘇)の実
朝夕が冷え込むころになると、畑や道ばたで長く伸びたシソの実が目につく。花も葉も実も香りが高く、穂状のまま摘んで刺身のつまにしたり、塩漬けや佃煮(※つくだに)にするなど最も親しまれてきた食材の一つだ。葉は梅干の色付けには欠かせない。中国原産。仲間に青ジソ、ちりめんジソがある。
ヤマボウシ(山法師)の実
秋の深まりに合わせたようにヤマボウシの実が紅色に熟れてきた。初夏に枝いっぱいに広がる白い花もはっとするほど美しいが、枝先で揺れる丸い実も負けてはいない。実の直径は1㎝余り。ヤマグワの別名があるように、甘くておいしいが意外に知られていない。動物や鳥の好物とか。
ハナタデ(花蓼)
数あるタデの中では最も小さく、繊細さを感じさせる。頼りないほど細い花茎に、淡紅色の小さい花をまばらにつけるが、開く花は少なく、ほとんどがつぼみのような形のままだ。山野の草むらなどに生え、ヤブタデの呼び名も。茎の下部は地をはい、上の方は立ち上がる。高さは30㎝ほど。
ケイトウ(鶏頭)
夏の終わりごろから燃えるように鮮やかな花で庭や花壇をにぎわす。花の色も形も多彩で遠目からでもすぐ分かる。熱帯地方の原産。奈良時代に渡来し、品種改良が進んだという。赤いビロードのような花が雄鶏のトサカにそっくりとしてついた名前。花言葉は「色あせぬ恋」「おしゃれ」
ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽空木)
名前は知らなくても、近年生け垣などでよく見かける。常緑で初夏から秋まで、枝先に白い小さなラッパのような花をたくさんつける。「つくばね」に似たがくは、花後も赤く色づいて長く株を彩る。中国原産で、アベリア、ハナツクバネとも呼ぶ。花言葉は「謙譲」「親しみ」
タマスダレ(玉簾)
群がる細長い葉の中で、上向きに咲く白い花がまぶしい。葉が連なる姿をすだれに、花を玉に見立てての名前らしいが、涼しげでぴったりだ。南米ペルー原産で明治の初めに渡来。近年は花壇の縁どり、家の庭先などでよく見かける。別名ゼフィランサス。花言葉は「純白な愛」「忠実」
フヨウ(芙蓉)
美人のほめ言葉に「芙蓉の顔(かんばせ)」というのがある。先人は粋なたとえを思いつくものだ。秋の気配を感じるころ、楚々とした風情の花が次々と咲きだす。だが、夕方にはしぼむはかない一日花なのが惜しい。古くは枝の繊維が布の原料や薬に使われたという。花言葉は「繊細な美しさ」「富貴」
ヤマノイモ(山芋)の花
暑い盛りがヤマノイモの花の季節だ。長く伸ばしたつるを周りの樹木などにからませ、葉の元から白い花穂が立ち上がる。花弁をほとんど開かず、小さな粒が連なったようで見逃しやすい。雌株には3枚の翼がある果実がつき、葉のわきにむかごができる。芋は自然薯(じねんじょ)と呼ばれ人気がある。
オオバコ(車前草)
道ばた、空き地などどこにでも生え、踏みつけにも負けず生きるオオバコ。スプーンのような葉を広げ、春から秋にかけ、10㎝ほどの花穂に白い小花を咲かせる。とかく雑草としか見ないが、葉や種子はせき止め、利尿剤などに使われ、薬草として役立っていることは案外知られていない。
キンシバイ(金糸梅)
うっとうしい梅雨を払拭するかのように、鮮やかな黄色い花が咲き続けている。名前は、花びらの上に糸のような雄しべが広がるのを金糸と形容、花の形が梅に似るとしてついたという。中国原産で江戸時代中期に渡来、庭園などに植えられた。高さは1mほどで枝は垂れやすい。
ノビル(野蒜)
ひょろりと伸びた細い茎の先にむかごをつけ、それを囲んで星のような小花が咲く。一度見たら忘れられないかわいい花だ。堤防や田んぼのあぜなどに群れて生え、早春の若葉と地下の鱗茎は昔から春を味わう山菜として知られる。高さは50~70㎝ほど。蒜はネギの仲間のこと。
シモツケ(繍線菊)
梅雨が近づくころ、ピンクや白などの花が群がるように咲く姿が美しい。日当たりのよい山野に自生するが、背が低く樹形が整いやすいので庭木として人気だ。名は下野(しもつけ)(栃木)で初めて見つかったことでついたという。「下野」とも書く。花言葉は「穏やかな愛」
ユキザサ(雪笹)
花穂全体が花で真っ白になるのを雪に、葉の形を笹に見たてて名がついたという。山地の落葉樹林などに群生する多年草で、高さは約30㎝。山菜としても知られ、若い茎や葉が食べられる。花の後につける小さな実は、秋に赤く透明に熟し、花に負けないくらい美しいが、有毒だそうだ。
ツルニチニチソウ(蔓日々草)
春から初夏にかけ、庭先や道ばたの草むらで咲く青紫色の花が目をひく。ヨーロッパ原産で、観賞用として入った常緑の帰化植物。繁殖力が強く、蔓を横にどんどん伸ばして野生化することも多い。ねじれたつぼみがほぐれるように開く花はニチニチソウに似た形で、色が印象的だ。
クサボケ(草木瓜)
ボケの仲間だが、木も花もボケより小さい。日当たりのよい山野に生え、高さは50㎝前後。地面を低くはうように枝を伸ばし、朱色の素朴な花が群がって咲く。花後に地梨と呼ばれる実がつき、鉢植えなどに人気だ。名前は草に埋もれて咲くことから。樝(しどみ)とも呼ぶ。花言葉は「一目ぼれ」
シモクレン(紫木蓮)
花だけがひときわ大きく空に向かって咲く姿は早春の”花の女王”のようだ。白い花の白木蓮の花が散ると、濃い紅紫色の花が咲き出す。白木蓮に比べ大木にならないため庭園用に人気がある。花は同じ方角に向き、半開きに咲く。古く中国から観賞用に渡来。花言葉は「自然への愛」
ムラサキケマン(紫華鬘)
やわらかい茎の先にびっしりとつく紅紫色の小花。早春、湿った山地で咲き続ける筒状の花はかわいいが、有毒なのが残念だ。名前は、花穂の姿を仏殿の欄間(らんま)などの装飾具のケマン(華鬘)に見立てたことから。黄色の花のキケマンも仲間だ。花言葉は「あなたの助けになる」
ラッパズイセン(喇叭水仙)
水仙の種類は非常に多いが、中でもこれから咲き出すラッパズイセンが最も多いという。花の内側の副花冠がラッパのように突き出るのが特徴。花の色も黄、白、オレンジのほか、ピンク色などの改良種も。形も大ラッパから小ラッパまでさまざまだ。花言葉は「尊敬」「復活」
シロミナンテン(白実南天)
ナンテンといえばたわわな赤い実が目立つが、白い実が映える白実南天も上品でいい。赤実に比べ、実の数も株立ちも控え目で、りんとした雰囲気が好きだ。音(おん)が「難転」に通じる縁起木として江戸時代に大流行し、葉の斑入りや実の色変わりで見出されたという。実はせき止め薬に使われる。
マサキ(柾)
年中葉が生き生きとしていることから生け垣に使われることが多い。この木が最もはなやかになるのは冬だ。長い柄にぶらさがる実が4つに割れ、中から明るい朱色の種が4個顔を出し、急ににぎやかな雰囲気になる。梅雨ごろ緑白色の小花をつける。葉の形から「タマツバキ」の別名も。
ムクロジ(無患子)
幼いころ、正月になると殻から黒い実を出し、錐(きり)で穴を開けて鶏の羽根を挿し、羽根つきをした。羽子板ももちろん手造り。おもちゃのなかった時代の楽しい遊び道具だった。木の高さは15mにもなり、夏に淡い緑色の小花をつける。果皮は泡立ちがよく、昔から洗剤として使ったという。
ナワシログミ(苗代茱萸)
秋から冬に移るころ、長々と伸ばした枝の節々に小さな花がにぎやかに咲く。花は1㎝ほどの白い筒形で、黄色の斑点がある。山野に生え、樹高は3m前後。幹は立ち上がるが、枝はたれ下がり他の木に寄りかかったりする。名前は、果実が翌年の田植えごろに実ることから。通称「春ぐみ」