カテゴリー別アーカイブ:

チカラシバ(力芝)

大きなエノコログサのようだ。試験管ブラシに似た穂をもち、地面にしっかりと根を張って、簡単には引き抜けないのでこの名がついた。「ばばあの腰抜かし」と呼ぶ地方もあるそうだ。昔は、この草をしばってワナにし、ひっかけて転ばせる遊びがあったという。花言葉は「信念」「尊敬」

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ

イチイ(一位)の実

密に茂った葉の陰からのぞく丸い小さな実がかわいい。赤く色づいた多肉質の実は甘くて食べられるが、黒い種は有毒だそうだ。山地に自生する常緑樹で、庭や生垣にも植えられる。昔、この木で高官の笏(しゃく)を作ったことからこの名がついたとか。横に広がるキャラボクは仲間。

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

シソ(紫蘇)の実

朝夕が冷え込むころになると、畑や道ばたで長く伸びたシソの実が目につく。花も葉も実も香りが高く、穂状のまま摘んで刺身のつまにしたり、塩漬けや佃煮(※つくだに)にするなど最も親しまれてきた食材の一つだ。葉は梅干の色付けには欠かせない。中国原産。仲間に青ジソ、ちりめんジソがある。

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

ヤマボウシ(山法師)の実

秋の深まりに合わせたようにヤマボウシの実が紅色に熟れてきた。初夏に枝いっぱいに広がる白い花もはっとするほど美しいが、枝先で揺れる丸い実も負けてはいない。実の直径は1㎝余り。ヤマグワの別名があるように、甘くておいしいが意外に知られていない。動物や鳥の好物とか。

カテゴリー: ヤ〜ヨ, | コメントをどうぞ

ハナタデ(花蓼)

数あるタデの中では最も小さく、繊細さを感じさせる。頼りないほど細い花茎に、淡紅色の小さい花をまばらにつけるが、開く花は少なく、ほとんどがつぼみのような形のままだ。山野の草むらなどに生え、ヤブタデの呼び名も。茎の下部は地をはい、上の方は立ち上がる。高さは30㎝ほど。  

カテゴリー: ハ〜ホ, | コメントをどうぞ

ケイトウ(鶏頭)

夏の終わりごろから燃えるように鮮やかな花で庭や花壇をにぎわす。花の色も形も多彩で遠目からでもすぐ分かる。熱帯地方の原産。奈良時代に渡来し、品種改良が進んだという。赤いビロードのような花が雄鶏のトサカにそっくりとしてついた名前。花言葉は「色あせぬ恋」「おしゃれ」

カテゴリー: カ〜コ, | コメントをどうぞ

ナワシログミ(苗代茱萸)

秋から冬に移るころ、長々と伸ばした枝の節々に小さな花がにぎやかに咲く。花は1㎝ほどの白い筒形で、黄色の斑点がある。山野に生え、樹高は3m前後。幹は立ち上がるが、枝はたれ下がり他の木に寄りかかったりする。名前は、果実が翌年の田植えごろに実ることから。通称「春ぐみ」

カテゴリー: ナ〜ノ, | コメントをどうぞ

シイの実(椎)

シイの実が落ちる季節がやってきた。ポケットいっぱいに拾い集めたころを思い出す。実は防寒着のような殻斗(かくと)に包まれ、それが烈けると黒っぽく熟れた実が落ちてくる。昔から神社や寺などに多く、防風や防火の役目もあったらしい。生でも軽く煎って食べても甘かった。

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

シラヤマギク(白山菊)

日が当たる山道に入ると、シラヤマギクの白い花が目につく。茎は約1mとのっぽで背筋が伸び、数本かたまることが多い。地味な花だが、面白いのは花びらが不ぞろいで、歯が抜けたような感じに咲くことだ。葉は下の方ほど大きく、若葉は食用になるという。花言葉は「丈夫」

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

スズカアザミ(鈴鹿薊)

もう冬だというのに、青々とした元気な姿で花をつけているのはスズカアザミだ。鈴鹿周辺に多いのでこの名がついたそうだ。秋から咲くアザミの1種で、山野に生え、高さは1mほど。花は上か斜め上向きに咲き、葉の切れ込みが深い。花びらの下の総苞が粘るのも特徴という。

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

ツタ(蔦)

樹木や石垣にからんだり、堀や壁をはい回るツタだが、立冬のころから葉を真紅に染めて見事だ。ツタには年中青々と葉をつけているフユヅタと、蔦紅葉(もみじ)となって落葉するナツヅタがある。まきひげの先にある吸盤で壁などにへばりつくので”伝う”からこの名になったとか。

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ

オオアレチノギク(大荒地野菊)

道ばたや空き地、街路樹の根本などでよく見かけるありふれた草だ。1mほどの真っすぐな茎の上部から多くの枝を広げ、円錐状に細い花をつける。全体に白い毛が生え、花びらがないのが特徴。南米原産で、15世紀から世界的に広がり、日本には大正時代に渡来したらしい。花言葉は「真実」

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

ムカゴ(零余子)

一茶が「ほろほろとむかご落ちけり秋の雨」と詠んだように、熟れてくると風に吹かれてもこぼれ落ち、収穫には手間どる。ヤマノイモの葉のつけ根にできる肉芽で、指先ほどの緑褐色の粒。なじみがうすくなったとはいえ、炒ったり、ゆでたり、むかご飯にすると秋の味覚として捨てがたい。

カテゴリー: マ〜モ, | コメントをどうぞ

オトコエシ(男郎花)

盆花として知られるオミナエシに姿は似ているが、茎が太く、葉も大きくてたくましい感じだ。野山の半日陰に生える多年草で、高さは1mほど。全体に細い毛が密生、秋、枝先に白い小さな5弁花が群がって咲くが、それほど目立たない。花言葉は「野性味」「生命力」

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

ヤハズソウ(矢筈草)

葉をつまんでひっぱると矢筈形にちぎれるところからこの名がついたという。秋の風が吹き始めることから、道ばたや野原で紅色の小さな花が目をひく。5㍉ほどの蝶形花が3枚葉に守られるようにして咲く姿がかわいい。草丈は30㎝前後だが、横に伸びることが多い。

カテゴリー: ヤ〜ヨ, | コメントをどうぞ

アキカラマツ(秋唐松)

広げた枝いっぱいに線香花火のような花を咲かせるアキカラマツ。花の姿をカラマツの葉に見立てて名前がついたそうだが、松葉に見えるのは花びらではなく雄しべ。山地の草原や木陰に生える多年草で、高さは1mほど。濃い緑の小葉と黄緑色の花は地味だが、涼しそうで風情がある。

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

コマユミ(小檀)

残り少なくなった葉の下でぶら下がる赤い実は耳飾りにしても似合いそうだ。紅葉が美しいことから名がついたニシキギ(錦木)の仲間で、里山でよく見る落葉樹。枝にコルク状の翼があるのがニシキギ、ないのがコマユミと呼ばれる。初夏に咲く淡い緑色の花は目立たない。

カテゴリー: カ〜コ, | コメントをどうぞ

タンキリマメ(痰切豆)

目立たない小さな豆のさやが秋、突然その存在を主張する。雑木林周りの草などにからむ多年草で、夏ごろ黄色い蝶形の小花をつける。2㎝ほどのさやは熟れると鮮やかな赤色に変わり、やがて黒光りする豆が2個顔を出す。珍しい名は、葉や豆を痰切りに使ったとされることから。

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ

サワフタギ(沢蓋木)

秋の日に光る鮮やかなコバルトブルーの実がすばらしい。山地の沢など湿気のあるところに生え、目いっぱい葉を茂らせる3mほどの落葉樹。初夏に若枝をおおうように白い花を咲かせ、秋にリュウノヒゲほどの丸い実がつく。名は沢をふさぐほど茂るところからついたそうだ。

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

ミカエリソウ(見返草)

15㎝ほどの花穂には淡い紅紫色の小花が密生、長いしべが飛び出し、ブラシのような地味な花だ。だが、名前は花がきれいで、通り過ぎたあと振り返って見るというのでついたそうだ。山地の林や沢などに生え、高さは約70㎝。茎の根元は木質化しており、葉の裏に灰色の毛がある。

カテゴリー: マ〜モ, | コメントをどうぞ

キンモクセイ(金木犀)

庭や公園に植えられ、秋になると一帯は心地よい香りに包まれる。この香りで秋の深まりに気づく人も多いだろう。徳川時代に中国から渡来したとか。薄褐色の幹のもようがサイ(犀)の皮に似ていることから木犀になったそうだ。銀木犀の花は少し遅い。花言葉は「謙遜」「初恋」

カテゴリー: カ〜コ, | コメントをどうぞ

ウメバチソウ(梅鉢草)

白い花の形が家紋の梅鉢紋に似ているところから名がついたという。山地や山すその草原に生える多年草。ハート形の厚い葉の間から20㎝ほどの茎を出し、1枚の葉と3㎝ほどの花を1輪つける。数本がかたまって点々と咲く姿はまるで仲よし家族だ。花言葉は「いじらしい」

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

スズメウリ(雀瓜)

赤く色づくカラスウリに比べれば地味だが、色白の実は小さくてかわいい。水田の近くなど湿ったところに生え、くさや木にからみつく。夏の終りに白い小さな花をつけ、1cmほどの球形の実がぶら下がる。緑色の実は熟れるにつれて白さを増し、雪のころまで楽しませてくれる。(20151122りびえーる掲載)

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

ドングリ(団栗)

”どんぐりころころ ドンブリコ・・・”。カシ、ナラ、シイなどの実をどんぐりというのだが、お椀(わん)のような殻斗(かくと)に入り、色や形が似ていて見分けにくい。”どんぐりの背くらべ””どんぐりまなこ”などの言い方があるように、昔から最も身近な木の実だったようだ。(20151108りびえーる掲載)

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ

ザクロ(柘榴)

穏やかな秋の日差しを受け、真っ赤に熟れた実が枝の先で輝いている。やがて堅い皮がぱっくりと割れ、ルビーのような種が顔を出す。甘酸っぱい味は清涼感があって格別だ。果樹、鑑賞用に広く世界で植えられ、日本へは平安時代より前に中国から渡来とか。花言葉は「再生」「希望」(20151025りびえーる掲載)  

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

クサギ(臭木)の実

星の形に開いた赤いがく、その上に座る瑠璃(るり)色の丸い実。花が咲いたようだ。川岸や山の谷などに生え、初秋に枝先に白い花が群がって開く。葉をちぎってかぐと独特のにおいがすることからついた名だそうだが、花は甘い香りがする。昔はこの実を染料にしたとか。常山木(くさぎ)とも書く。(20151011りびえーる掲載)  

カテゴリー: カ〜コ, | コメントをどうぞ

サワアザミ(沢薊)

背丈が2mほどもあるのに、シャイなのか薄桃色の花はみんな下を向いて咲いている。山地の沢ぞいなど湿気のあるところに生えるのでこの名になったらしい。特徴は茎の下の葉が特に大きく、上の方に枝が多いことから見つけやすい。葉はやわらかくて薄く、とげもない。(20150927りびえーる掲載)

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

サラシナショウマ(晒菜升麻)

珍しい名前だが、若葉を煮て水にさらして食べたことからついたそうだ。山地に広く生え、高さは1mほど。白いブラシのような花が長い穂になって咲くのでよく目立つ。花びらが散っても白く残る雄しべが見事で、長く楽しめる。根茎は漢方で升麻といい解毒、解熱薬に使われる。(20150913りびえーる掲載)

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

アキグミ(秋茱萸)

赤く熟れた丸い実をほおばると、甘酸っぱい味とともに、我先にと競って食べた子どものころを思い出す。高さ2mほどの落葉樹。初夏に筒状の小花をつけ、秋、白い斑点のある小さな実が霜が降るころに赤くなり、甘みを増していく。果実酒にすると美しい色が出るそうだ。

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

イナカギク(田舎菊)

〝夕空はれて 秋風吹き…〟日当たりのよい山道の斜面などで、群れるように咲く白い花が目をひく。草丈は50㎝ほどだが、大きく育ったものは横に倒れたりし、草の中で花が浮いているように見えることも。西日本に多く、京都・山城の名をとってヤマシロギクの名もあるらしい

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

ダイモンジソウ(大文字草)

ひと目見ただけで名前の由来が納得できる。5枚の小さな花びらが漢字の「大」の形に咲くから。山地の湿った岩場や渓谷の日陰に生え、高さは20㎝ほど。葉はもみじ形が多く、大きさや色、切れこみなどにいろんな変異が見られる。花色は白、紅など。花言葉は「自由」

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ

ニラ(韮)

細長い花茎の先に球のように咲く真白な小花。楚楚として、まるでかんざしのようだ。中国から渡来し、食用に広く栽培されていたが、近年は見かけることが珍しくなった。つぼみのうちに摘んで塩漬けにするとおいしいとか。花後の種子は乾燥させて漢方薬に使われるらしい。

カテゴリー: ナ〜ノ, | コメントをどうぞ

センニンソウ(仙人草)

初秋、人里や山すそで白いベールを見つけたらセンニンソウの花の群れだ。周りのものに巻きつきながらつるを伸ばし、多くの花を咲かせる。花のあと、めしべが伸びて羽毛のような白い毛が密生。これを仙人のひげに見たてて名がついたという。根は鎮痛、利尿剤になるらしい。

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

キチジョウソウ(吉祥草)

その昔、この草はめったに咲かないとされ、庭に植えた場合、家に吉事があると花が咲く、という言い伝えから名前がついたとか。山の日陰に自生。細長い葉に埋もれるように10cmほどの花茎を出し、薄紫色で肉質の花をつける。庭園の下草に使われ、茎は地をはって広がる。花言葉は「祝福」

カテゴリー: カ〜コ, | コメントをどうぞ

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

とげのある種子がひっつきやすく、衣服に取りつかれた人も多かろう。道ばたや田んぼ、畑の周りなどに生え、高さは1mほど。茎が赤茶色なのがよい目印だ。小枝の先に黄色の花をつけ、花を囲むように小さな葉のようなものがつくのが特徴。名のとおり北米原産で、別名セイタカタウコギ。

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

サンショウ(山椒)

秋が深まると、赤く熟した実がはじけ、黒光りする丸い種子が顔を出す。よく”山椒は小粒でもぴりりと辛い”という。それほどこの小さな実は辛く、粉にして香辛料の粉(こな)山椒がつくられる。香りのいい若葉は料理に、幹はすりこぎに、と古くから親しまれている木だが、鋭いとげには泣かされる。

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

ソバ(蕎麦)

香り高い白い花が、畑一面に敷きつめたように咲く風景は郷愁を誘う。外国ソバに押され、ソバ畑が姿を消すのは寂しい。奈良時代ごろから栽培され、どこでも育ち、早く収穫できるため凶作の時の救荒食料だったらしい。いまのソバ料理になったのは江戸時代から。花言葉は「喜びも悲しみも共に」

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

オオイヌタデ(大犬蓼)

数あるタデの仲間の中で最も大きく、よく目立つ。赤のまんまと呼ぶイヌタデに似て大きいのでついた名というが、花の色は赤いのは少なく、白っぽいものが多い。枝が多く、その先に花がぎっしりついた7cmほどの花穂がたれ下がる。湿気のある空き地、畑の周りなどに生え、2m近くにも。

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

ツルアリドオシ(蔓蟻通し)

山道で地面にへばりつくように伸びたツルアリドオシが小さな赤い実をつけていた。おもしろいのはこの実にへそが2つあることだ。日陰で茎の節々から根を出して広がり、梅雨ごろ、枝先に筒状で長さ1cmほどの白い花が2つ咲く。この2つが合体して実を結ぶのでへそも2つになるそうだ。

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ

イヌホオズキ(犬酸漿)

紅葉シーズンだというのに、イヌホオズキは青々とした葉に花まで咲かせて元気なものだ。白い小さな花のあと、ホオズキを小さくしたような実をつけ、熟すと黒色になる。有毒植物とされるが、インド、ニューギニアなどでは野菜として市場に並んでいたらしい。どうやら実に毒性があり、葉や茎は解熱や利尿などの薬になるそうだ。

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

ヤマラッキョウ(山辣韮)

細長い茎の先に鐘形の小花が球のように集まる姿は花火のようだ。名前のとおり、山地の日の当たるススキ草原などに自生。秋、数本の細い葉の中から50cmほどの花茎を出し、紅紫色のかわいい6弁花を咲かせる。日本に約30種あるといわれるネギ属の仲間で、根にラッキョウに似た鱗形(りんけい)がある。

カテゴリー: ヤ〜ヨ, | コメントをどうぞ

ミセバヤ(見せばや)

江戸中期、吉野山の法師が山で見つけ、歌の師匠に「君にみせばや」の詞を添えて贈ったことからこの名になった、という。白っぽい三輪生の葉を茎に通し、先端にカンザシのような薄紅色の花。姿から舶来だと思っていたが、意外にも日本原産だった。別名は玉の緒(お)。花言葉は「上品な美」「静穏」

カテゴリー: マ〜モ, | コメントをどうぞ

ノササゲ(野大角豆)

食べるササゲに似ていて野に生えるのでこう呼ぶそうだ。野山の反日陰で葉先が丸い3枚葉をつけ、草などにからんでいる。花は約2cmの黄緑色の細い筒で、その先が小さな花弁になって開いていく。花後には熟すと紫色になる5cmほどの実をつける。ササゲの名は実が最初は上向きになるので「捧(ささ)げる」からきたとか。別名キツネササゲ。

カテゴリー: ナ〜ノ, | コメントをどうぞ

キバナアキギリ(黄花秋桐)

秋が深まるにつれ、淡い黄色の花をつけたキバナアキギリが目につく。道ばたの木陰などに広く自生。長い柄のある葉を広げ、15cmほどの花茎にくちびるのような花を段状に咲かせる。穏やかな雰囲気の花だが、サルビアの仲間だそうだ。葉のギザギザを琴柱(ことじ)に見たててコトジソウ(琴柱草)とも呼ぶ。草丈は約40cm。

カテゴリー: カ〜コ, | コメントをどうぞ

ウキツリボク(浮釣木)

赤い上着に黄色のスカート。一度見たら忘れられない面白い花だ。ホオズキのような赤いところががく(萼)で黄色が花びら。その姿が釣りに使うウキが浮いているようだ、として名づけられた。高さは1mほど。熱帯性植物だそうだが、寒さに意外と強く、花期も春から年末ごろまでと長い。花言葉は「尊敬」

カテゴリー: ア〜オ, | コメントをどうぞ

ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)

夏になると、しおらしいピンクの花があちこちで目につく。南米原産で江戸時代の末期、観賞用に持ち込まれ、栽培していたのが野生化したそうだ。花は夜は閉じて下を向くが、朝になると上を向き、昼前から日中だけ開く。鱗形(りんけい)と呼ばれる小指ほどの根で急激に繁殖するため、畑などに植えると駆除するのが厄介(やっかい)だ。

カテゴリー: ハ〜ホ, | コメントをどうぞ

ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)

いまでは死後となっているが、上臈とは上流人や貴婦人をいうのだそうだ。下向きに咲く上品な花の美しさを貴婦人にたとえて名前がついたという。がけや岩の割れ目から垂れ下がり、60㎝ほどの茎の先に数個の花をつける。黄色の花は全開しないが、内側には紅色のきれいな模様がある。花言葉は「永遠にあなたのもの」

カテゴリー: サ〜ソ, | コメントをどうぞ

トリカブト(鳥兜)

何年前だったか、悲しい事件が起きたことから一躍有名になった。花の形が舞楽で使う冠に似ているとして名がついたらしいが、トリカブトという種類はなく、30種はあるという仲間の総称だという。茎の先に青紫色の花が集まって咲く姿は強烈な印象だ。根に猛毒があり、鎮痛剤などになる。

カテゴリー: タ〜ト, | コメントをどうぞ