カテゴリー別アーカイブ: サ〜ソ

ゼニアオイ(銭葵)

近年は見かけることが減ったが、約300年前から日本で育てられてきた。名前は花が昔の銭に似ているためとか。紅紫色の花に濃い紫色の筋が入る。ヨーロッパ原産。花言葉は「恩恵」「母の愛」

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シバザクラ(芝桜)

桜の花と前後して庭や石垣がピンク色に染まる。北米原産で白色も。別名「花爪草」。草丈は10cmほどで、芝のように地面をはい、コケ(苔)のようにはびこる。近年は各地で観光用に広く栽培されており、名前は花の色と形をよく表している。

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スノーフレーク

日本語にすると”ひとひらの雪”。白い清楚な花にはぴったりの名だ。花がスズラン、葉が水仙を思わせるところから、日本では鈴蘭水仙とも呼ばれる。下向きに咲く花の花弁に緑色の斑があるのが特徴。ヨーロッパ原産で昭和になって渡来した。花言葉は「純粋」「汚れなき心」

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シソ(紫蘇)の実

朝夕が冷え込むころになると、畑や道ばたで長く伸びたシソの実が目につく。花も葉も実も香りが高く、穂状のまま摘んで刺身のつまにしたり、塩漬けや佃煮(※つくだに)にするなど最も親しまれてきた食材の一つだ。葉は梅干の色付けには欠かせない。中国原産。仲間に青ジソ、ちりめんジソがある。

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シモツケ(繍線菊)

梅雨が近づくころ、ピンクや白などの花が群がるように咲く姿が美しい。日当たりのよい山野に自生するが、背が低く樹形が整いやすいので庭木として人気だ。名は下野(しもつけ)(栃木)で初めて見つかったことでついたという。「下野」とも書く。花言葉は「穏やかな愛」

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シモクレン(紫木蓮)

花だけがひときわ大きく空に向かって咲く姿は早春の”花の女王”のようだ。白い花の白木蓮の花が散ると、濃い紅紫色の花が咲き出す。白木蓮に比べ大木にならないため庭園用に人気がある。花は同じ方角に向き、半開きに咲く。古く中国から観賞用に渡来。花言葉は「自然への愛」

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シロミナンテン(白実南天)

ナンテンといえばたわわな赤い実が目立つが、白い実が映える白実南天も上品でいい。赤実に比べ、実の数も株立ちも控え目で、りんとした雰囲気が好きだ。音(おん)が「難転」に通じる縁起木として江戸時代に大流行し、葉の斑入りや実の色変わりで見出されたという。実はせき止め薬に使われる。

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シイの実(椎)

シイの実が落ちる季節がやってきた。ポケットいっぱいに拾い集めたころを思い出す。実は防寒着のような殻斗(かくと)に包まれ、それが烈けると黒っぽく熟れた実が落ちてくる。昔から神社や寺などに多く、防風や防火の役目もあったらしい。生でも軽く煎って食べても甘かった。

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シラヤマギク(白山菊)

日が当たる山道に入ると、シラヤマギクの白い花が目につく。茎は約1mとのっぽで背筋が伸び、数本かたまることが多い。地味な花だが、面白いのは花びらが不ぞろいで、歯が抜けたような感じに咲くことだ。葉は下の方ほど大きく、若葉は食用になるという。花言葉は「丈夫」

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スズラン(鈴蘭)

春の終わりが近づくと、スズランの花の便りが届く。2枚の葉の脇から花茎を立て、鈴のような白い花を行儀よくぶら下げる。いかにも涼しげでかわいいが、残念なのは花も葉も根も有毒だということだ。強心剤などのほか香水の原料にも。別名「君影草」。花言葉は「幸福が戻ってくる」「約束」

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スギ(杉)

近年、これほど嫌われる花も少なかろう。花粉症の元凶としてだが、かわいそうだと思うのは、子どものころ竹の”杉鉄砲”で遊んだ楽しい思い出があるからだ。早春、枝に群がる薄黄色の雄花が大量の花粉を風で飛ばし、緑の丸い雌花が秋に松笠に似た実をつける。花言葉は「雄大」

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スズカアザミ(鈴鹿薊)

もう冬だというのに、青々とした元気な姿で花をつけているのはスズカアザミだ。鈴鹿周辺に多いのでこの名がついたそうだ。秋から咲くアザミの1種で、山野に生え、高さは1mほど。花は上か斜め上向きに咲き、葉の切れ込みが深い。花びらの下の総苞が粘るのも特徴という。

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サワフタギ(沢蓋木)

秋の日に光る鮮やかなコバルトブルーの実がすばらしい。山地の沢など湿気のあるところに生え、目いっぱい葉を茂らせる3mほどの落葉樹。初夏に若枝をおおうように白い花を咲かせ、秋にリュウノヒゲほどの丸い実がつく。名は沢をふさぐほど茂るところからついたそうだ。

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シャクヤク(芍薬)

〝立てば芍薬、座れば牡丹…〟と花の美しさから美人の形容として使われる。花は似ているが、違うのはシャクヤクは草、ボタンは木。平安時代、薬用に中国から渡来し江戸時代に改良が進んだ。名は中国名を日本語読みにしたもの。夜、花を閉じるためか花言葉は「恥じらい」「はにかみ」  

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シノブグサ(忍草)

木の幹、石垣、家の軒先などでよく見る着生のシダで、軒忍(のきしのぶ)と呼ぶことも多い。水分や養分の乏しい場所で根を張り、年中青々と元気だ。そのため古くは事無(ことなし)草とか何時迄(いつまで)草などと呼ばれ、葉を帽子に差して無事を祈ったりしたらしい。葉裏に胞子が並び、別名は「八目蘭(やつめらん)」。(20160211りびえーる掲載)  

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スズメウリ(雀瓜)

赤く色づくカラスウリに比べれば地味だが、色白の実は小さくてかわいい。水田の近くなど湿ったところに生え、くさや木にからみつく。夏の終りに白い小さな花をつけ、1cmほどの球形の実がぶら下がる。緑色の実は熟れるにつれて白さを増し、雪のころまで楽しませてくれる。(20151122りびえーる掲載)

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ザクロ(柘榴)

穏やかな秋の日差しを受け、真っ赤に熟れた実が枝の先で輝いている。やがて堅い皮がぱっくりと割れ、ルビーのような種が顔を出す。甘酸っぱい味は清涼感があって格別だ。果樹、鑑賞用に広く世界で植えられ、日本へは平安時代より前に中国から渡来とか。花言葉は「再生」「希望」(20151025りびえーる掲載)  

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サワアザミ(沢薊)

背丈が2mほどもあるのに、シャイなのか薄桃色の花はみんな下を向いて咲いている。山地の沢ぞいなど湿気のあるところに生えるのでこの名になったらしい。特徴は茎の下の葉が特に大きく、上の方に枝が多いことから見つけやすい。葉はやわらかくて薄く、とげもない。(20150927りびえーる掲載)

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サラシナショウマ(晒菜升麻)

珍しい名前だが、若葉を煮て水にさらして食べたことからついたそうだ。山地に広く生え、高さは1mほど。白いブラシのような花が長い穂になって咲くのでよく目立つ。花びらが散っても白く残る雄しべが見事で、長く楽しめる。根茎は漢方で升麻といい解毒、解熱薬に使われる。(20150913りびえーる掲載)

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スミレ(菫)

日本にはスミレの仲間が50数種も自生し、スミレ王国といわれるそうだ。中でも代表的なのがこれ。日当りを好み、10cmほどの茎の先にうつむき気味に咲く花は濃い紫で品がある。名前は花を横から見ると大工さんの墨入れに似ているとしてついたらしい。花言葉は「誠実」「真実の愛」(20150426りびえーる掲載)

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シロヤマブキ(白山吹)

黄花のヤマブキが華やかな雰囲気があるのに比べ、少し控え目で清純な趣がある。中国地方に多い落葉低木で高さは1〜2m、枝の先端に3cmほどの花を1個ずつつける。花弁は4枚で純白。先のとがった葉は葉脈のしわが目立つ。落葉後の黒光りする果実もまた美しい。(20150412りびえーる掲載)

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センダン(栴檀)

センダンの実が冬枯れの山を明るく彩っている。遠くから見ると、まるで黄色い花が咲いているようだ。山地に自生。初夏に咲く薄紫色の花も趣があり、庭木や並木にも植えられる。果実は生薬になるほか数珠の材料にも。春木のセンダンは白檀(びゃくだん)のことで別ものだ。花言葉は「意見の相違」(20150111りびえーる掲載)

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センニンソウ(仙人草)

初秋、人里や山すそで白いベールを見つけたらセンニンソウの花の群れだ。周りのものに巻きつきながらつるを伸ばし、多くの花を咲かせる。花のあと、めしべが伸びて羽毛のような白い毛が密生。これを仙人のひげに見たてて名がついたという。根は鎮痛、利尿剤になるらしい。

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サンショウ(山椒)

秋が深まると、赤く熟した実がはじけ、黒光りする丸い種子が顔を出す。よく”山椒は小粒でもぴりりと辛い”という。それほどこの小さな実は辛く、粉にして香辛料の粉(こな)山椒がつくられる。香りのいい若葉は料理に、幹はすりこぎに、と古くから親しまれている木だが、鋭いとげには泣かされる。

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ソバ(蕎麦)

香り高い白い花が、畑一面に敷きつめたように咲く風景は郷愁を誘う。外国ソバに押され、ソバ畑が姿を消すのは寂しい。奈良時代ごろから栽培され、どこでも育ち、早く収穫できるため凶作の時の救荒食料だったらしい。いまのソバ料理になったのは江戸時代から。花言葉は「喜びも悲しみも共に」

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セッコク(石斛)

老木の皮にひげのような根をはり、しがみつくセッコク。10cmほどの茎の先に2個ずつ並んで咲く花は凛(りん)として美しい。花は白かピンク。常緑樹などに着生する野生のらんで、デンドロビウムの仲間とか。古くから煎(せん)じて痛み止めや胃薬に使われたらしい。花言葉は「あなたは私を元気づける」

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シキミ(樒)

墓地によく植えられ、枝は仏前に供えられるシキミ。雪の舞う中、群がるように咲く黄白色の花には物静かな風情が漂う。全体に香りと毒があり、古くは土葬の周りに植えて獣の害を防いだという。葉と樹皮は線香や抹香(まっこう)の材料に。実は特に猛毒で「悪(あ)しき実」が名の由来。通称「はなの木」

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シャリンバイ(車輪梅)の実

道路の分離帯や街路樹、庭などでいつも見ている木だが、名前を知る人は少ない。変わった名は字のとおり、放射状に出る葉を車輪に、白い5弁の花を梅に見たてたものだという。初夏に咲く花には香気があり、冬には黒紫色の実が見られる。主に暖地の海岸に自生、樹皮は紬(つむぎ)の染色に使われる。

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サルスベリ(百日紅)の実

草も木も眠る冬。裸木となったサルスベリが細い枝いっぱいに鈴のような実をつけ、北風と戯(たわむ)れている。実は直径1cmほど。先端から6つに割れ、羽根のような種子が風で飛ぶ。江戸時代に中国から渡来。つるつるとした樹皮は猿でも滑りそう、というのが名の由来で、くすぐり(擽)の木の呼び名も。

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サンシュユ(山茱萸)の実

秋から冬にかけ、枝先で揺れる”秋珊瑚(ルビ・あきさんご)”と呼ばれる赤い実は、早春に咲き誇る花に負けないくらい美しい。実は長さ2cmほどのだ円形で、果肉を乾燥させて漢方薬や果実酒に使われる。江戸時代に中国から渡来。薬用として育てられていたが、その後観賞用として広まった。花言葉は「持続」「耐久」

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スイカズラ(吸葛)

花に蜜があり、これを吸って遊んだのでこの名がついたという。つるを盛んに伸ばし、花が甘く香るところから垣根などにもされる。葉が丸まって冬を越すので忍冬(にんどう)、花の色が白から黄色に変化するところから金銀花の別名もある。葉や花は薬用茶にも。花言葉は「愛の絆」「献身的な愛」

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サルトリイバラ(猿捕茨)の花

細い茎が節々で曲がり、鋭いとげを持つサルトリイバラ。花を知る人は案外少ないが、葉が開く前に黄緑色の花が玉のように固まって咲く。秋の実とは反対に優しそうな感じがいい。サルもとげにひっかかる、からの名で「山帰来(さんきらい)」と呼ぶのは誤用らしい。山帰来は台湾などに生える熱帯植物で、日本には自生しない。花言葉は「元気」「不屈の精神」

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ショカッサイ(諸葛菜)

春の風を楽しむかのように薄紫色の十字花が踊っている。江戸時代に中国から渡来。かつて諸葛孔明が広めたとの伝説からこの中国名が知られるが、和名はオオハラセイトウだとか。和名はオオハラセイトウだとか。草丈20〜50cm。空き地などでも見られ、食用にもなる。ハナダイコン、ムラサキハナナの別名も。花言葉は「聡明」

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シクラメン

原産地は地中海沿岸だそうだが、いまでは日本でも冬の鉢花を代表する花に。かつて「シクラメンのかおり」の歌も大ヒット。ハート形の葉を見つめるようにして咲くピンクや赤い花は、まるでほおを染めてはにかむ少女のようだ。和名は「かがり火草」。花言葉は「内気なはにかみ」「理解」

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ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)

いまでは死後となっているが、上臈とは上流人や貴婦人をいうのだそうだ。下向きに咲く上品な花の美しさを貴婦人にたとえて名前がついたという。がけや岩の割れ目から垂れ下がり、60㎝ほどの茎の先に数個の花をつける。黄色の花は全開しないが、内側には紅色のきれいな模様がある。花言葉は「永遠にあなたのもの」

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サクラソウ(桜草)

桜の花が終わるころ、代わって少女のようなサクラソウが咲き出す。白い毛に覆われた葉の中から15cmほどの茎を出し、ピンクの花が花笠のように咲く。湿気のある野原に生え、花が桜に似ているのでこの名前に。江戸時代に武士の間で栽培が流行し、300種にもなったとか。花言葉は「青春」

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ソヨゴ(冬青)

何とも印象的な名前だ。波打つような葉が風にそよいで音を立てることからついたという。山地でよく見るモチノキ科の常緑樹。冬の間、葉の間から踊るように顔を出す赤い小さな実がかわいい。初夏に咲く白い筒形の花も目立たないが清楚。葉を火であぶると膨(ふく)れてはじけるので「フクラシバ」の別名がある。

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シオン(紫苑)

秋の青空をバックに、野菊のような花をつけるシオンは見るからにおおらかだ。湿気のある草原に自生するが、平安時代から庭に植えて親しまれてきたといわれる日本原産の草花。背が高く、葉や茎の表面がざらつくのが特徴。花言葉は「離れた人への熱い思い」「追憶」

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シュウカイドウ(秋海棠)

ハート型の大きな葉に、うつむくように咲く淡いピンクの花。シュウカイドウはどこか色っぽい雰囲気のある花だ。茎の節々が赤いのと、左右の葉の大きさが違うのが特徴。中国南部の原産で江戸時代初めに渡来とか。草丈は50cmほどで湿気を好む。瓔珞草(ようらくそう)の呼び名も。花言葉は「親切」

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スイセンノウ(酔仙翁)

子どものころは「ひとり娘」が名前だと思っていた。全体が白い綿毛に包まれ、明るい紅色とのバランスが美しい。恋を知った少女のようなかわいい夏の花だ。茎は直立し、先端に1個の花をつける。南ヨーロッパの原産で、綿毛が密生するところからフランネルソウの名もある。花言葉は「いつも愛して」「思慕」

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スズメノヤリ(雀の槍)

〝…お駕籠(かご)のそばにはひげやっこ 毛槍をふりふり やっこらさのやっこらさ〟(鞠(まり)と殿さま)。花穂をつけた姿を、江戸時代の大名行列に使った毛槍にたとえてこの名になったそうだ。4月になると足元で球のような黒褐色の花が見られる。どこでも雑草扱いだが、よく見ると葉が白い毛に包まれ、なかなか面白い。

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サギソウ(鷺草)

シラサギが翼を広げて飛んでいる姿にそっくり。まさに自然が造った芸術品で、一度見たら忘れられない花だ。日当たりのよい湿原などに生え、高さは約30cm。湿地の開発のせいか、乱獲されたためか、自生地が激減したそうだ。鉢で楽しむのもいい。花言葉は「夢でもあなたを想う」

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ゼンマイ(薇)

の(横に点「、」)の字のような渦巻きに白い綿帽子。ゼンマイはワラビと並んで春の山菜の人気ものだ。食べるのは〝オンナゼンマイ〟だけ。漬けたり煮物にしたり。若芽が銭(ルビ・ぜに)の形に巻いていて〝銭巻き〟から転じてこの名前になったとか。成長すると渦がほどけて葉を広げ、60cm~1mにも伸びる。

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セツブンソウ(節分草)

雪どけを待ちかねたように、寒風の中でかれんな花を見せてくれる。山の木陰などに群れて生え、高さは10cm足らずと小さい。深く切れ込んだ葉を平らに広げ、それに乗っかるように5弁の花が1個咲く。節分(旧暦)のころに咲くことからこの名前に。早春を代表する花だ。

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シロバナサクラタデ(白花桜蓼)

数あるタデの中でもシロバナサクラタデには独特の雰囲気がある。枝先に長い花穂を伸ばし、サクラに似た白い小さな花を咲かせる。“清純な”の表現がぴったりの花だ。田んぼや川原、溝など湿地に生える多年草で、地下茎で増えるため群生していることが多い。高さは80cmほど。花の色が桃色のものをサクラタデという。

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サルスベリ(百日紅)

赤、紫、ピンク、白…。炎天下でサルスベリが燃えるように咲き続けている。華やかで、それでいて品のある花だ。幹の肌がツルツルで猿でもすべりそう、ということからついた名前。百日紅の字をあてるのは花が長い間咲き続けるから、だそうだ。中国原産で、日本には江戸時代に渡来したらしい。花言葉は「活動」「世話好き」。

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シラン(紫蘭)

連休が終わるとシランの花の季節だ。数多いランの中でも広く知られたランの一つだろう。日本原産というのもうれしい。花の色からついた名前。日当りのいい湿地などに自生し、寒さに強く、丈夫で育てやすいため庭や公園にもよく植えられる。根元の丸いバルブは薬に使われてきた。花言葉がいい。「互いに忘れないように」。

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ジュズダマ(数珠玉)

ジュズダマ、といっても知らない人が増えてきた。ひと昔前、女の子はこの実でお手玉を作ったり、糸を通して数珠にして遊んだものだ。川や田んぼの周りなどに生え、高さは1m余りにも。秋の初めに花をつけ、実を結ぶ。実の色は初めの緑色から黒くなり、やがて光沢を帯びた灰白色へと変化し、非常に堅くなる。

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