カテゴリー別アーカイブ: タ〜ト

タカサゴユリ(高砂百合)の実

真っすぐに立つ茎、その先には3つに割れた飴色の筒。夏の終わりごろ、空き地や道ばたなどで、白い花を下向きに咲かせていた姿とは一変。空に向かって存在感をアピールしている。筒からは小さな薄い種が風に乗って飛んでいく。台湾自生のユリを改良、高砂族から名をとったものらしい。

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チカラシバ(力芝)

大きなエノコログサのようだ。試験管ブラシに似た穂をもち、地面にしっかりと根を張って、簡単には引き抜けないのでこの名がついた。「ばばあの腰抜かし」と呼ぶ地方もあるそうだ。昔は、この草をしばってワナにし、ひっかけて転ばせる遊びがあったという。花言葉は「信念」「尊敬」

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タマスダレ(玉簾)

群がる細長い葉の中で、上向きに咲く白い花がまぶしい。葉が連なる姿をすだれに、花を玉に見立てての名前らしいが、涼しげでぴったりだ。南米ペルー原産で明治の初めに渡来。近年は花壇の縁どり、家の庭先などでよく見かける。別名ゼフィランサス。花言葉は「純白な愛」「忠実」

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ツルニチニチソウ(蔓日々草)

春から初夏にかけ、庭先や道ばたの草むらで咲く青紫色の花が目をひく。ヨーロッパ原産で、観賞用として入った常緑の帰化植物。繁殖力が強く、蔓を横にどんどん伸ばして野生化することも多い。ねじれたつぼみがほぐれるように開く花はニチニチソウに似た形で、色が印象的だ。

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タマスダレ(玉簾)

群がる細長い葉の中で、上向きに咲く白い花がまぶしい。葉が連なる姿をすだれに、花を玉に見立てての名前らしいが、涼しげでぴったりだ。南米ペルー原産で明治の初めに渡来。近年は花壇の縁どり、家の庭先などでよく見かける。別名ゼフィランサス。花言葉は「純白な愛」「忠実」

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ツタ(蔦)

樹木や石垣にからんだり、堀や壁をはい回るツタだが、立冬のころから葉を真紅に染めて見事だ。ツタには年中青々と葉をつけているフユヅタと、蔦紅葉(もみじ)となって落葉するナツヅタがある。まきひげの先にある吸盤で壁などにへばりつくので”伝う”からこの名になったとか。

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デンドロビウム

華やかな中にもかれんさのある花は、色も白、ピンクなど多彩で人気のラン。てっきり外国産と思いきや、東南アジアを中心に広く分布、日本のセッコクも仲間だそうだ。名前はギリシャ語のデンドロ(樹木)とビウム(生じる)からついたという。花言葉は「思いやり」「華やかな魅力」

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タンキリマメ(痰切豆)

目立たない小さな豆のさやが秋、突然その存在を主張する。雑木林周りの草などにからむ多年草で、夏ごろ黄色い蝶形の小花をつける。2㎝ほどのさやは熟れると鮮やかな赤色に変わり、やがて黒光りする豆が2個顔を出す。珍しい名は、葉や豆を痰切りに使ったとされることから。

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ツルラン(鶴蘭)

花びらの形が「大」の字に見える白い花は、涼しげで素朴な趣がある。九州南部などに自生し、山野草として親しまれる夏咲きエビネの一種。しわの深い葉の間から花茎を出し、30輪ほどの花を次々と咲かす。花の中心にある黄色い突起を丹頂鶴の頭に見立ててこの名がついたという。

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ツクバネソウ(衝羽根草)

広げた4枚の葉の姿を羽根つきの羽根にたとえてこの名がついたという。そういえば近年、正月の羽根つき遊びが見られなくなって寂しい。山地に生え、5月ごろ葉の中心から真っすぐに花茎を出し、黄緑色の花を1個つける。高さは30㎝ほど。花のあと黒紫色になる丸い実がつく。  

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ドウダンツツジ(満天星躑躅)

新葉とともにランプのようなかれんな花を枝いっぱいにたらして咲かせる。満天星の字をあてるのはまさにぴったりだが、これは中国名からとった漢字らしい。山地に自生。細い枝の形や燃えるような秋の紅葉もすばらしく、庭園や垣根によく植えられる。花言葉は「節制」「控えめな幸福」

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チゴザサ(稚児笹)

名前のとおりの小さな笹だが、葉の落ち着いた色合いがきれいだ。正月に飾る松竹梅の盆栽の竹がこれ。背が低く庭に植えても30cmほどにしかならず、葉に黄色か白の縦じまが数本入る。盆栽のほか、和風庭園の縁どりや石組みの間、植木の元に根締めとして植えられる。(20160214りびえーる掲載)

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タラヨウ(多羅葉)の実

子どものころ、この葉の裏にクギで絵や字を書いて遊んだ。このはに字が書ける性質が、昔インドで経文を移すのに使った多羅樹(たらじゅ)に似ているとしてこの名がついたという。戦国時代には木の葉に書いて情報交換したともいわれ、別名「葉書(はがき)の木」。出雲地方では「たらいの木」と呼ぶことも。(20151213りびえーる掲載)

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ドングリ(団栗)

”どんぐりころころ ドンブリコ・・・”。カシ、ナラ、シイなどの実をどんぐりというのだが、お椀(わん)のような殻斗(かくと)に入り、色や形が似ていて見分けにくい。”どんぐりの背くらべ””どんぐりまなこ”などの言い方があるように、昔から最も身近な木の実だったようだ。(20151108りびえーる掲載)

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ダンコウバイ(壇香梅)

木々の芽吹きはまだなのに、枝いっぱいに黄色い小花をつけている。名前は別の植物(トウロウバイ)の中国名で、どうやら花の香りや彩りが似ていて間違えられたらしい。山に生える3mほどの落葉樹。秋には実が赤から黒色に熟し、葉の黄葉も見事だ。別名ウコンバナ。(20150208りびえーる掲載)  

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チゴユリ(稚児百合)の実

落ち葉に半分埋れたチゴユリが、先端に黒い実をつけて揺れている。20cmほどの細い茎で豆粒くらいの実を空に向け、必死に支えている姿がけなげだ。春、うつむいて咲くユリに似た白い花が小さく、稚児のようだとして名がついた。種のほか地下茎を伸ばして繁殖する。別名ネコユリ。花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」(20141214りびえーる掲載)

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ダイモンジソウ(大文字草)

ひと目見ただけで名前の由来が納得できる。5枚の小さな花びらが漢字の「大」の形に咲くから。山地の湿った岩場や渓谷の日陰に生え、高さは20㎝ほど。葉はもみじ形が多く、大きさや色、切れこみなどにいろんな変異が見られる。花色は白、紅など。花言葉は「自由」

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タチバナモドキ(橘擬)

名前はあまり知られていない。果実がタチバナに似ているというのでついた名だが、別名はピラカンサ。晩秋から春までたわわにつくオレンジ色の丸い実が冬枯れの庭で際立つ。明治時代に中国から観賞用として導入、鋭いとげを利用し生垣などに植えられる。花言葉は「燃ゆる想い」「慈悲」

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ツルリンドウ(蔓竜胆)の実

鮮やかな紅い実は冬山でひときわ目を引く。とりわけ雪をかぶった姿は美しい。つる状の茎が地をはったり、木や草にからみ、夏ごろから淡い紫色の花を咲かせる。晩秋には鐘形の花と実が同時に見られるが、目立つ実に押されがちで花は目につきにくい。茎の長さは40cm〜1mほど。

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ツルアリドオシ(蔓蟻通し)

山道で地面にへばりつくように伸びたツルアリドオシが小さな赤い実をつけていた。おもしろいのはこの実にへそが2つあることだ。日陰で茎の節々から根を出して広がり、梅雨ごろ、枝先に筒状で長さ1cmほどの白い花が2つ咲く。この2つが合体して実を結ぶのでへそも2つになるそうだ。

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トサミズキ(土佐水木)

3月になると、稲穂のように垂れて咲く淡い黄緑色の花が目につく。土佐など四国に自生し、枝を切ると樹液が水のように吹き出るのでこの名がついたという。2mほどの落葉樹で花穂は約5cm。独特な花の魅力からか、山陰でも庭木や花材として人気が高い。花言葉は「清楚」「誠実」

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トリカブト(鳥兜)

何年前だったか、悲しい事件が起きたことから一躍有名になった。花の形が舞楽で使う冠に似ているとして名がついたらしいが、トリカブトという種類はなく、30種はあるという仲間の総称だという。茎の先に青紫色の花が集まって咲く姿は強烈な印象だ。根に猛毒があり、鎮痛剤などになる。

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ダンギク(段菊)

名前はキクだが、小さな紫色の花を輪状に咲かせ、ふつうの菊とは趣が違う。花が段々につき、葉が菊に似ていることから名前がついたとか。九州北部などに自生。潮風が当たるような海辺や山ぞいに生えるため、高さ30cmほどだが、庭で育てると60cmにもなる。全体に軟毛が生え、白っぽく見える。

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ツルニンジン(蔓人参)

やさしい秋の日差しを受けてツルニンジンがかわいい花を揺らしている。林の中で木の枝に茎をからませ、ふっくらとした鐘形の花を下向きに咲かす。中をのぞくと紫色の模様がすてきだ。風船を思わせる緑のつぼみもおもしろい。名前は根が朝鮮人参に似ていることから。花の模様を翁のソバカスにたとえて「ジイソブ」の呼び名も。

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チガヤ(茅萱)

長さ10cmほどの白い穂が一面に密集し、風になびく光景は初夏の風物詩だ。野焼きした土手など日当たりのよいところに多い。茅花(つばな)と呼ばれる花穂には甘みがあり、子どもたちがよく食べたものだ。昔から詩歌によく詠まれ、根茎は薬に、穂は火打石から火を移す火口(ほくち)に使ったらしい。

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タネツケバナ(種漬花)

昔はこの花が田んぼ一面に白く咲き出すと、苗代(なわしろ)の準備のために種もみを水に漬けたそうだ。それでこの名がついたらしい。湿地に群生し、高さは20cm前後。白い小さな十字状の花をつけ、下の方から順に咲く。若芽や花などは食べられ、辛味があって田芥(たがらし)とも呼ばれる。

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ツリガネニンジン(釣鐘人参)

釣鐘に似たかわいい花が風に揺れている姿は風情があり、秋には欠かせない花の一つだ。道ばたから山の草地まで広く自生し、夏ごろから青紫色の小さな花を輪状につり下げる。草丈は50cm〜1m。花の形が釣鐘に、根が朝鮮人参に似ていることから名前がついたらしい。若芽は山菜に、乾かした根は漢方薬に使われるそうだ。

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タカサゴユリ(高砂百合)

小さな葉をいっぱいつけ、まっすぐに伸びた茎。その先には細長い白い花。セミの声を聴きながら、タカサゴユリの花がのどかに咲いている。大正時代、台湾自生のユリとテッポウユリを交配、新品種をつくったが、それが先祖返りしたもの、とされる。花びらの外側に赤い線があるのが特徴だ。高さは30cm〜2m。繁殖力が強い。

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チゴユリ(稚子百合)

春の山に入ると、小さなチゴユリがこうべを垂れて優しく迎えてくれる。白い星形の花が愛らしい。そのかわいい姿を稚子にたとえて名前がついたという。雑木林などに生え、高さは15cmほど。ユリといっても球根はない。花のあと白くて太い根を横に伸ばし、よりいい場所を求めてどんどん移動する。ネコユリの別名も。

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ツルボ(蔓穂)

鉛筆ほどに伸びた茎、その先に穂のように咲く淡い紫色の小花。8月も終りごろになると、かわいいツルボの花に出会える。触れずにそっとしておきたいような 花だ。花の季節には葉が姿を消している。春先に長さ約20センチ、赤茶を帯びた細長い茎をどっさりと伸ばすが、夏には枯れてなくなり、花後にまた生えてく る。「スルボ」「サンダイガサ」の別名もあるそうだ。

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チョウジソウ(丁字草)

” 青い星”をちりばめたようなチョウジソウの花はちょっとエキゾチックな初夏の花だ。花の形が丁字(チョウジ)に似ているとしてこの名前がついたらしい。川 辺など湿地に自生する多年草。草丈は50センチほど。直立した茎に柳のような葉をつけ、先端で枝を分けて群青(ぐんじょう)色の5弁の小花を咲かせる。水 気の少ない庭でもよく育つ。

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トウテイラン(洞庭藍)

暑さが盛りを迎えるころからがトウテイランの花の季節だ。葉や茎は白い毛に覆われ、青紫の花穂を伸ばしながら秋まで咲き続ける。山陰の東部と隠岐だけに自 生。両陛下が初めて島根を訪問された1967年、美智子様が「きれいな花ですね」と名前を聞かれたことから、自生地の知夫村では今も「美智子様の花」とし て伝えているという。中国の洞庭湖の水の色からつけた名とか。

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チチコグサ(父子草)

コイノボリの季節。全身に綿毛がびっしり生えたチチコグサが、茎のてっぺんに褐色の小花をいっぱいつけて寄り添っている。黄色い花で、ふっくらとして見え るハハオグサ(母子草)に似ているが、地味で、小さくやせている姿からこの名になったとか。特徴を見事にとらえて命名したセンスの良さに脱帽。

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トクサ(木賊)

小学生のころ、草野球の道具はほとんど手作りだった。丸太を削ったバットのグリップをトクサでせっせと磨いたことを、ついこの間のように思い出す。本によ ると「常緑性のシダ」とある。枝も葉もないと思っていたが、ほぼ等間隔にある節の黒く見えるのは葉っぱだそうだ。物を磨くのに使った「砥草」が名前の由来 とか。

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タンポポ(蒲公英)

ふんわりとしたわた菓子を茎に大事そうにのせながら、道ばたのタンポポの花が春の歌をうたっている。地面にはりついたように生えている形が鼓面に似ている として「鼓草」(つづみぐさ)の呼び名も。子どもたちが鼓の音を連想して“タンポポ”“テンポポ”と言い出したのが名前になったとされている。花言葉は 「また逢う日まで」「楽しい思い出」。

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ツルリンドウ(蔓竜胆)

ツルリンドウが、小さな木の枝にしがみつきながらかわいい花を咲かせている。葉のわきにつけた筒形の花は、約3cmと小さく、色も淡い紫。ふつうのリンド ウの凛とした花に比べれば地味だが、けなげでいい。花のあとの実もまた楽しめる。特に、雪化粧した山で見る赤い、だ円形の実は鮮やかで、感動的だ。

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ドクダミ

白い十字の花の真ん中に黄色の花穂。どんよりとした梅雨空の下で、ドクダミの花が勢いよく咲いている。葉や茎に独特のにおいがあり、嫌う人もいるが、趣き のある花は強い生命力を感じさせる。そういえば、古くから薬草として広く使われ「十薬」の別名も。何歳ごろだったか、母から丸めた葉を鼻の中に詰めても らった思い出がある。

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タチツボスミレ(立壺菫)

“すみれの花 咲くころ・・・”。何と日本だけで約60種類も自生するという。中でも山道などで最もよく見かけるのがタチツボスミレだ。草丈10cm前 後。下葉はハート形。茎は枝分かれし淡い紫色の花を次々つける。小学生のころ、花と花を引っ掛けて引く花相撲を友だちとよくやったものだった。「相撲草」 「相撲取草」などとよばれるのもこの遊びから。

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ツルウメモドキ(蔓梅擬)

年の瀬が近づくころ、父が2~3mもあるツルウメモドキを、よく居間の天井に吊していた。わが家でも冬の間、玄関に飾って楽しんでいる。豆粒ほどの丸い実 が、熟すと三つに割れ、中から赤い種が顔を出す。何とも見事で、冬の暗さを忘れさせてくれる。5月ごろ、黄緑色の小花を咲かせるが、地味でほとんど目立た ない。「ツルモドキ」ともいう。

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ツワブキ(石蕗)

つやのある大きな葉、長く伸ばした茎の先には鮮やかな黄色い花。ツワブキはちょっと目立ちたがり屋さんだ。とはいえ、古い石段や池のほとりなどで出会う と、心を和ませてくれるし、元気をもらえる気がする。キク科の多年草。花の少ない初冬に咲き、葉も美しいことから庭に植える家も多い。斑入りや、縮れた葉 のものもある。花言葉は「謙虚」。

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ツユクサ(露草)

道ばたの草むらで、青い小さなサングラスをかけたようなツユクサの花が、何か話しかけたそうにしている。日の出と共に咲き、昼ごろにはしぼんでしまう。ま るで朝露のようにはかない花の命だ。だが、色鮮やかなため、古くから布を染めるのに使われている。葉っぱも若葉は食用のほか、乾燥させて利尿剤にもなるそうだ。

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ツクシ(土筆)

暖かくなるのが待ちきれないのか、道ばたのあちこちからツクシの坊やが顔を出している。まるでいたずらっ子たちが遊んでいるようでかわいい。スギナの胞子 茎。柔らかく、甘みがあるところから、ヨモギ、ワラビなどとともに春の摘み草として喜ばれる。和えもの、酢のもの、佃煮にしてもいける。筆の花、ツクシン ボなどとも呼ばれる。

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チャ(茶)

秋から冬へと季節が変わるころ、茶の花が盛りを迎える。サザンカ、ツバキと同類だが、そんな華やかさはない。うつむきかげんに咲く、白い小さな花は「わ び」「さび」を感じさせ、古くから茶人に喜ばれたのもうなずける。子供のころに比べると、茶の木のある家が減り、花を知らない人も増えてきた。

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