モモイロヒルサキツキミソウ(桃色昼咲き月見草)

民家の近くの道ばたで見かけるピンクの花は涼やかでかわいい。月見草の仲間はほとんどが夕方から開き昼間はしぼむが、名前の通り珍しく昼間に咲く。北米原産で鑑賞用に渡来したものが広がったらしい。草丈は30㎝ほど。4~5㎝の盃のような花には赤くて細い筋がある。

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コアジサイ(小紫陽花)

うっすらと粉雪が積もったように咲く花はアジサイの中で最も清楚な花といっていい。白や淡い青紫の小さな花がこんもりと集まり、外側の装飾花はない。葉に毛があり、光沢がないのも特徴だ。山地の木陰に生え、高さは1mほど。別名シバ(柴)アジサイ。花言葉は「乙女の愛」「ひたむきな愛情」

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イワカガミ(岩鏡)

ピカピカ光るような葉の中心から茎を出し、下向きの花を数個つける。ピンク色の花は筒状で縁が細かく切れ、フリルのようですてきだ。光沢のある厚くて丸い葉を鏡に見立てての名とか。やや高地の林や岩場に生え、高さは20㎝足らず。5㎝ほどの葉には長い柄がある。花言葉は「忠実」

 

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フデリンドウ(筆竜胆)

山道で初めて見つけたときは、そのかわいらしい姿にうっとりとした。高さは10㎝足らず、淡い青紫色の花が上を向いて咲き競っていた。つぼみの形が筆の穂先に似ていることからついた名前という。春に咲くリンドウの代表格。日当たりのよい雑木林などに生え、花は晴れたときだけ開く。

 

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クロモジ(黒文字)

春の山に入ると、ロウ細工のような淡黄色の花が目につく。数枚の若葉と、下向きに咲く小花がセットになって枝に並ぶ姿が珍しい。枝を折ると芳香があり、昔から楊枝(ようじ)や箸(はし)づくりに使われる。枝につく黒いまだら模様を文字に見たてたのが名の由来という。山地に自生し、高さは2㍍ほど。

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キイチゴ(木苺)

山野でよく見かける落葉低木。深緑の葉の陰から下向きに咲く白い花は清々しさがいい。だが茎や葉には鋭いとげがあり、黄色く熟れた実を食べようとして何度も痛い目に。葉の形から「もみじ苺」、花の向きから「下がり苺」、実の形から「粟(あわ)苺」などの呼び名がある。実でジャムや苺酒も作られる。

 

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ヒガンザクラ(彼岸桜)

ひと足早く、彼岸に合わせるように咲くことから名がついたという。花はソメイヨシノより小さく、かれんな淡い紅色だが、つぼみは濃い紅色。葉は花が散ってから伸び出し、初夏に丸い果実が黒紫色に熟れる。「コヒガンザクラ」の別名も。花言葉は「優れた美人」「清潔」

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ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下)

まだまだ寒いのに、庭の片隅できれいなピンク色の花をつけ、春の訪れを告げている。ヒマラヤ地方原産で明治の初めに渡来。寒さに強く、長く咲くのが受けて広まった。しゃもじのような厚い葉が広がるのが特徴。雪の下から葉をのぞかせている姿からついた名とか。花言葉は「忍耐」「順応する」

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ヤマノイモ(山の芋)の実

3つに割れ、3枚の薄い円形膜をもつ実の形が実に面白い。子どものころ、この実につばをつけて鼻の頭にのせ”鼻高面(はなたかめん)”といって遊んだ思い出がある。山に生えるのでついた名で、別名は自然薯(じねんじょ)。細いつるは木などにからみつき、夏ごろからむかごとともに白い小花をつける。

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ハゼ(櫨)の実

鮮やかに紅葉するハゼ。葉が散ったとたんに、たれ下がる灰白色の実が目を引く。豆粒ほどの実が房になり、寒風になびく姿はなかなか風情がある。古くからこの実で蝋(ろう)を採ったためろうの木とも呼ばれ、九州では藩の勧めで盛んに栽培されたこともあるという。初夏に黄緑色の小花を房状に付ける。

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ハツユキカズラ(初雪葛)

粋な名前をつけたものだ。若い葉の色が雪のようだとしてついたという。新芽は濃いピンク色だが、やがて白色に。その後白と緑のまだら模様になり、最後は深緑色にと変化する。年中カラフルで美しく、和風庭園に似合う。山地に生えるテイカカズラの一種とか。別名フイリテイカカズラ。

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モチ(黐)

寒くなるにつれ、丸い実が赤く熟れて美しい。モチで思い出すのが鳥もち。樹皮をはいで打ち砕き、水洗いしてつくった。粘りけが強く、鳥を捕ったり、かつて絆創膏(ルビ・ばんそうこう)の粘着剤にも使われたとか。縁起がいいと庭などに植えられ、堅い幹は印鑑の材料にも。春に黄緑色の花をつける。

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ヘクソカズラ(屁糞葛)の実

夏の間、かわいい花を咲かせていたヘクソカズラが2度目の輝きを見せている。光沢のある黄褐色の実がつるに連なり、そのままリース飾りに使えそうだ。かわいそうな名がついたのはいやな匂いがあるため。花の形からヤイトバナ、サオトメカズラの別名があるのになぜか定着しない。

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キチジョウソウ(吉祥草)

その昔、この草はめったに咲かないとされ、庭に植えた場合、家に吉事があると花が咲く、という言い伝えから名前がついたとか。山の日陰に自生。細長い葉に埋もれるように10cmほどの花茎を出し、薄紫色で肉質の花をつける。庭園の下草に使われ、茎は地をはって広がる。花言葉は「祝福」

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アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

とげのある種子がひっつきやすく、衣服に取りつかれた人も多かろう。道ばたや田んぼ、畑の周りなどに生え、高さは1mほど。茎が赤茶色なのがよい目印だ。小枝の先に黄色の花をつけ、花を囲むように小さな葉のようなものがつくのが特徴。名のとおり北米原産で、別名セイタカタウコギ。

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サンショウ(山椒)

秋が深まると、赤く熟した実がはじけ、黒光りする丸い種子が顔を出す。よく”山椒は小粒でもぴりりと辛い”という。それほどこの小さな実は辛く、粉にして香辛料の粉(こな)山椒がつくられる。香りのいい若葉は料理に、幹はすりこぎに、と古くから親しまれている木だが、鋭いとげには泣かされる。

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ソバ(蕎麦)

香り高い白い花が、畑一面に敷きつめたように咲く風景は郷愁を誘う。外国ソバに押され、ソバ畑が姿を消すのは寂しい。奈良時代ごろから栽培され、どこでも育ち、早く収穫できるため凶作の時の救荒食料だったらしい。いまのソバ料理になったのは江戸時代から。花言葉は「喜びも悲しみも共に」

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オオイヌタデ(大犬蓼)

数あるタデの仲間の中で最も大きく、よく目立つ。赤のまんまと呼ぶイヌタデに似て大きいのでついた名というが、花の色は赤いのは少なく、白っぽいものが多い。枝が多く、その先に花がぎっしりついた7cmほどの花穂がたれ下がる。湿気のある空き地、畑の周りなどに生え、2m近くにも。

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ヤブミョウガ(藪茗荷)

昼間でも薄暗いような木陰で咲く純白の花ははっとするほど美しい。茎の先に小さな花が段状にまとまって咲き、その後球状の実が藍色に染まっていく。食べるミョウガに姿が似て、やぶなどに生えることからの名前。茎の上部に集まるようにつく葉は長く、光沢がある。別名ハナミョウガ。

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マツバボタン(松葉牡丹)

子どものころはよく見かけたが、近年めっきり見なくなった。強い日差しを浴びながらかわいい花を次々とつけ、夏の庭を彩る。松葉のような葉とボタンに似た花からついた名とか。南米原産で江戸時代に渡来。草丈10㎝で花の色も多彩だ。花言葉は「無邪気」「可憐(れん)」

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ムクゲ(木槿)

ハイビスカスに似たやわらかい花が夏の暑い間、次々と咲き続ける。韓国では国花とされ「無窮花(ムグンファ)」と呼ぶそうだ。ムクゲはこの韓国名がなまったものだという。平安時代に渡来。よく茂り花期も長いことから垣根や庭木に人気だ。花言葉は「デリケートな美」「柔和」

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ギボウシ(擬宝珠)

つぼみの形はボウリングのピンにそっくりだ。だが昔の人はこれを橋の欄干(らんかん)の擬宝珠にたとえたのだそうだ。横向きに咲く薄紫色の花は、しとやかで雨が似合う。湿地などに生え、若葉は食用にも。葉模様の変化も多く、庭草として人気がある。花言葉は「静かな人」「変わらない思い」

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ブタナ(豚菜)

細長い茎にタンポポのような黄色の花。空き地などで群れて咲くと華やかだ。ヨーロッパ原産で昭和の初めに渡来、あっという間に全国に広がった。高さは約60cmで、茎に葉がないのが特徴。ユニークな名前は、フランスで豚のサラダという俗名で呼ばれたことによるらしい。

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セッコク(石斛)

老木の皮にひげのような根をはり、しがみつくセッコク。10cmほどの茎の先に2個ずつ並んで咲く花は凛(りん)として美しい。花は白かピンク。常緑樹などに着生する野生のらんで、デンドロビウムの仲間とか。古くから煎(せん)じて痛み止めや胃薬に使われたらしい。花言葉は「あなたは私を元気づける」

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コバノタツナミソウ(小葉の立浪草)

だれがつけたのか。一方を向いて連なる花の姿を波頭に見たてて名づけた感性はすごい。花は青紫か白色で秋にも返り咲く。海辺に多く、高さ10cmほどの超ミニ。ハート形の葉や茎には毛が生え「ビロードタツナミ」の別名も。仲間には山地に多い草丈30cmほどの種もある。

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ミヤコワスレ(都忘れ)

鎌倉時代に佐渡に流された順徳上皇がこの花で慰められ、都恋しさを忘れた、との伝承がある。ロマンチックな名は有名だが、山地に自生するミヤマヨメナを江戸時代に培養したもので、正式名は野春菊(のしゅんぎく)。野菊の仲間では珍しく春に咲く。花言葉は「忘れ得ぬ人」「憂いを忘れる」

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オドリコソウ(踊子草)

茎をとり囲むように咲く花たちは、名のとおり笠をかぶった踊子が輪になって踊っているように見える。花にはほのかな香りがあり、抜いて吸うと蜜が甘い。子どものころ経験した人もあろう。野山の道ばたや林の縁など半日陰に群生する多年草で、高さは40cmほど。花言葉は「快活」「陽気」

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ヒメリュウキンカ(姫立金花)

早春の花といえば黄色が多いが、これほど鮮やかな花は珍しい。3cmほどの花には光沢があり、輝くような金色だ。湿った草原や川べりの日なたに群生。晩秋から芽を出し、春、ハート形の葉の上で次々と咲く。英国が原産地とされ、尾瀬などで見られるリュウキンカ(立金花)とは異種。

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シキミ(樒)

墓地によく植えられ、枝は仏前に供えられるシキミ。雪の舞う中、群がるように咲く黄白色の花には物静かな風情が漂う。全体に香りと毒があり、古くは土葬の周りに植えて獣の害を防いだという。葉と樹皮は線香や抹香(まっこう)の材料に。実は特に猛毒で「悪(あ)しき実」が名の由来。通称「はなの木」

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シャリンバイ(車輪梅)の実

道路の分離帯や街路樹、庭などでいつも見ている木だが、名前を知る人は少ない。変わった名は字のとおり、放射状に出る葉を車輪に、白い5弁の花を梅に見たてたものだという。初夏に咲く花には香気があり、冬には黒紫色の実が見られる。主に暖地の海岸に自生、樹皮は紬(つむぎ)の染色に使われる。

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タチバナモドキ(橘擬)

名前はあまり知られていない。果実がタチバナに似ているというのでついた名だが、別名はピラカンサ。晩秋から春までたわわにつくオレンジ色の丸い実が冬枯れの庭で際立つ。明治時代に中国から観賞用として導入、鋭いとげを利用し生垣などに植えられる。花言葉は「燃ゆる想い」「慈悲」

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ツルリンドウ(蔓竜胆)の実

鮮やかな紅い実は冬山でひときわ目を引く。とりわけ雪をかぶった姿は美しい。つる状の茎が地をはったり、木や草にからみ、夏ごろから淡い紫色の花を咲かせる。晩秋には鐘形の花と実が同時に見られるが、目立つ実に押されがちで花は目につきにくい。茎の長さは40cm〜1mほど。

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サルスベリ(百日紅)の実

草も木も眠る冬。裸木となったサルスベリが細い枝いっぱいに鈴のような実をつけ、北風と戯(たわむ)れている。実は直径1cmほど。先端から6つに割れ、羽根のような種子が風で飛ぶ。江戸時代に中国から渡来。つるつるとした樹皮は猿でも滑りそう、というのが名の由来で、くすぐり(擽)の木の呼び名も。

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サンシュユ(山茱萸)の実

秋から冬にかけ、枝先で揺れる”秋珊瑚(ルビ・あきさんご)”と呼ばれる赤い実は、早春に咲き誇る花に負けないくらい美しい。実は長さ2cmほどのだ円形で、果肉を乾燥させて漢方薬や果実酒に使われる。江戸時代に中国から渡来。薬用として育てられていたが、その後観賞用として広まった。花言葉は「持続」「耐久」

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ツルアリドオシ(蔓蟻通し)

山道で地面にへばりつくように伸びたツルアリドオシが小さな赤い実をつけていた。おもしろいのはこの実にへそが2つあることだ。日陰で茎の節々から根を出して広がり、梅雨ごろ、枝先に筒状で長さ1cmほどの白い花が2つ咲く。この2つが合体して実を結ぶのでへそも2つになるそうだ。

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イヌホオズキ(犬酸漿)

紅葉シーズンだというのに、イヌホオズキは青々とした葉に花まで咲かせて元気なものだ。白い小さな花のあと、ホオズキを小さくしたような実をつけ、熟すと黒色になる。有毒植物とされるが、インド、ニューギニアなどでは野菜として市場に並んでいたらしい。どうやら実に毒性があり、葉や茎は解熱や利尿などの薬になるそうだ。

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ヤマラッキョウ(山辣韮)

細長い茎の先に鐘形の小花が球のように集まる姿は花火のようだ。名前のとおり、山地の日の当たるススキ草原などに自生。秋、数本の細い葉の中から50cmほどの花茎を出し、紅紫色のかわいい6弁花を咲かせる。日本に約30種あるといわれるネギ属の仲間で、根にラッキョウに似た鱗形(りんけい)がある。

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ミセバヤ(見せばや)

江戸中期、吉野山の法師が山で見つけ、歌の師匠に「君にみせばや」の詞を添えて贈ったことからこの名になった、という。白っぽい三輪生の葉を茎に通し、先端にカンザシのような薄紅色の花。姿から舶来だと思っていたが、意外にも日本原産だった。別名は玉の緒(お)。花言葉は「上品な美」「静穏」

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ノササゲ(野大角豆)

食べるササゲに似ていて野に生えるのでこう呼ぶそうだ。野山の反日陰で葉先が丸い3枚葉をつけ、草などにからんでいる。花は約2cmの黄緑色の細い筒で、その先が小さな花弁になって開いていく。花後には熟すと紫色になる5cmほどの実をつける。ササゲの名は実が最初は上向きになるので「捧(ささ)げる」からきたとか。別名キツネササゲ。

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キバナアキギリ(黄花秋桐)

秋が深まるにつれ、淡い黄色の花をつけたキバナアキギリが目につく。道ばたの木陰などに広く自生。長い柄のある葉を広げ、15cmほどの花茎にくちびるのような花を段状に咲かせる。穏やかな雰囲気の花だが、サルビアの仲間だそうだ。葉のギザギザを琴柱(ことじ)に見たててコトジソウ(琴柱草)とも呼ぶ。草丈は約40cm。

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カワミドリ(川緑)

夏から秋にかけ、山地の草原で香りの強い淡い紫色の花を咲かせる。高さは50cm余り。多くの枝を出し、その先に小花が集まった10cmほどの円柱状の花穂が立ち上がる。茎が四角形なのと花の香りが特徴だ。葉や茎を乾燥させたものを頭痛、かぜ薬などに使い、中国では薬用に栽培しているという。河碧とも書く。

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カノコユリ(鹿の子百合)

このユリをシーボルトが持ち帰り、ヨーロッパで初めて日本のユリの美しさを広めたといわれる。これを元に改良してカサブランカなどがつくられたとか。花びらに鹿の子模様があるところからの名前。九州などの山地に自生し、高さは1mほど。別名は土用ユリ、七夕ユリ。花言葉は「荘厳」「上品」

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ナツエビネ(夏海老根)

一年中で最も暑い季節に花を見せてくれるナツエビネ。春に咲くエビネに比べると、花は小形で色の変化も少なく、派手さこそないが素朴な魅力がいっぱいだ。湿り気のある山中に自生する多年草で、草丈は20cm〜50cm。茎に10数輪つける淡い紅紫色の花は、左右の花弁が弓状に細くとがるのが特徴。絶滅危惧種に指定されている。

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クサフジ(草藤)

からみ合う細長いつる、上向きに立ち上がる青紫色の花穂。クサフジとはうまい名前をつけたものだ。散歩中に草地で見つけたりすると、思わず足を止めてしまうほど花の色がすばらしい。フジの花に似て小花が連なった花だが、違うのは空を向いて咲くことだ。高さは1mほどで、葉の先に巻きひげが多い。牧草として使われる。

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ナツグミ(夏茱萸)

子どものころは、おやつ代わりによく食べた。半世紀あまりたったいまでも、あの味は忘れない。皮には少し渋みがあるが、タネの周りは甘くて独特の風味がある。野山に広く自生。初夏に咲く筒形の白い小花は、目立たないが香りがいい。枝や葉、果実に斑点のような白い毛が多い。別名は「俵茱萸(たわらぐみ)」。

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スイカズラ(吸葛)

花に蜜があり、これを吸って遊んだのでこの名がついたという。つるを盛んに伸ばし、花が甘く香るところから垣根などにもされる。葉が丸まって冬を越すので忍冬(にんどう)、花の色が白から黄色に変化するところから金銀花の別名もある。葉や花は薬用茶にも。花言葉は「愛の絆」「献身的な愛」

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アサツキ(浅葱)

梅雨が近づくころ、アサツキの丸い花が咲き出す。淡い紫色の小花が球のように集まった花はかわいくてきれいだ。山地や海岸に自生し、春先の若い葉や茎は甘みがあって汁の実やみそ和(あ)えに好まれる。葉の色が浅くて「浅(あさ)つ葱(き)」から名前だとか。センボンワケギ、イトネギの別名も。

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コンロンソウ(崑崙草)

ロマンチックな響きの名前だ。だが、どうしてこの名がついたかは分からない。崑崙(こんろん)とは古代中国で仙人が住むとされた西の彼方(かなた)の想像上の山とか。いつも水が流れている谷などに群生し、枝先に真っ白い4弁の小花をたくさんつける。高さは50cmほどで、細長くとがった葉もきれいだ。谷間で咲きそろった姿は清楚ですばらしい。

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