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アサツキ(浅葱)

梅雨が近づくころ、アサツキの丸い花が咲き出す。淡い紫色の小花が球のように集まった花はかわいくてきれいだ。山地や海岸に自生し、春先の若い葉や茎は甘みがあって汁の実やみそ和(あ)えに好まれる。葉の色が浅くて「浅(あさ)つ葱(き)」から名前だとか。センボンワケギ、イトネギの別名も。

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コンロンソウ(崑崙草)

ロマンチックな響きの名前だ。だが、どうしてこの名がついたかは分からない。崑崙(こんろん)とは古代中国で仙人が住むとされた西の彼方(かなた)の想像上の山とか。いつも水が流れている谷などに群生し、枝先に真っ白い4弁の小花をたくさんつける。高さは50cmほどで、細長くとがった葉もきれいだ。谷間で咲きそろった姿は清楚ですばらしい。

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サルトリイバラ(猿捕茨)の花

細い茎が節々で曲がり、鋭いとげを持つサルトリイバラ。花を知る人は案外少ないが、葉が開く前に黄緑色の花が玉のように固まって咲く。秋の実とは反対に優しそうな感じがいい。サルもとげにひっかかる、からの名で「山帰来(さんきらい)」と呼ぶのは誤用らしい。山帰来は台湾などに生える熱帯植物で、日本には自生しない。花言葉は「元気」「不屈の精神」

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ショカッサイ(諸葛菜)

春の風を楽しむかのように薄紫色の十字花が踊っている。江戸時代に中国から渡来。かつて諸葛孔明が広めたとの伝説からこの中国名が知られるが、和名はオオハラセイトウだとか。和名はオオハラセイトウだとか。草丈20〜50cm。空き地などでも見られ、食用にもなる。ハナダイコン、ムラサキハナナの別名も。花言葉は「聡明」

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トサミズキ(土佐水木)

3月になると、稲穂のように垂れて咲く淡い黄緑色の花が目につく。土佐など四国に自生し、枝を切ると樹液が水のように吹き出るのでこの名がついたという。2mほどの落葉樹で花穂は約5cm。独特な花の魅力からか、山陰でも庭木や花材として人気が高い。花言葉は「清楚」「誠実」

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ヒュウガミズキ(日向水木)

かわいらしい薄黄色の花で早春の庭や公園を彩ってくれるヒュウガミズキ。同じ仲間で、小花を房状につける土佐水木(とさみずき)に比べて花も葉も枝も小さい。品のある花は茶花としても好まれる。日本特産種らしい。丹後(京都)で発見したとされるが、なぜ日向の名がついたかは不明だ。(20160228りびえーる掲載)  

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ヤマボウシ(山法師)

色とりどりの新緑に染まった林の中で、目の覚めるような白い衣装をつけたヤマボウシがまぶしい。近寄ってみると、白い4枚の包葉を花びらのように広げ、その芯(しん)に緑色の丸い花がある。実が熟すと桑の実に似て食べられるので山桑(やまぐわ)とも呼ぶ。近年、庭に植える人も多い。花言葉は「友情」

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エビネ(海老根)

新しい葉に包まれて伸びた茎に、鳥が羽ばたいたような形の花が咲く。七夕(たなばた)飾りのようににぎやかだ。花の色や形が多彩で人気が高く、品評会なども盛ん。名前は根が連なっている姿がエビに似ているとしてついたらしい。雑木林などに自生。化偸草(えびね)とも書く。花言葉は「謙虚な恋」「誠実」

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ホタルカズラ(蛍蔓)

春の花なのになんでホタル?と不思議だったが、花の色の鮮やかさや、点々と咲く姿をホタルの光にたとえたのだそうだ。日当たりのよい野山に生える多年草で、つるになって地面をはう。15cmほどの花茎を立て、先端につける青紫の蛍光色の花がひときわ目をひく。花びらに白いすじが浮くのも特徴だ。

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サクラソウ(桜草)

桜の花が終わるころ、代わって少女のようなサクラソウが咲き出す。白い毛に覆われた葉の中から15cmほどの茎を出し、ピンクの花が花笠のように咲く。湿気のある野原に生え、花が桜に似ているのでこの名前に。江戸時代に武士の間で栽培が流行し、300種にもなったとか。花言葉は「青春」

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バイモ(貝母)

早春に花を見せてくれるバイモはなかなかおしゃれだ。先端をくるりと巻いた葉、内側に網目もようがある黄緑色の釣鐘花。約300年前、球根がせき止めなどに効くとして薬用に中国から入ったが、色や姿の洗練された風情が受け、庭植えや茶花として広まった。「網笠百合」の呼び名も。

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アマナ(甘菜)

“春が来た 春が来た…”と口ずさみながら川辺を歩いていたら、花をつけたアマナの群れに出会った。だらりと広げた2本の細長い葉、その中央から伸びた10cmほどの茎の先には白地に紫の筋がある鐘形の花。けなげな姿に思わず見とれてしまった。食用にもなる球根が甘いことからの名前。日当たりのよい土手などに生え、葉が白っぽい。

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アヤメ(菖蒲)

優劣がつかない美人を形容して「いずれがアヤメかカキツバタ」とよくいう。それほどよく似ていて美しく、区別がしにくいが、花びらの模様(もよう)で見分ける方法がある。垂れ下がった3枚の花びらに黄色と紫の網目(あみめ)模様があるのがアヤメだ。白いすじがあればカキツバタ。黄色のすじがノハナショウブ。花言葉は「よき便り」「神秘な人」。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)

日が差さないような林で、葉に隠れるようにして白い花がぶら下がっている。しおらしい雰囲気が魅力だ。花の形が、寺の軒先に飾ってある風鈴(宝鐸)に似ているとしてついた名だそうだ。花は3㎝ほどの細い筒形で、基部は白く、先の方は緑色を帯びている。杉林に多く、高さは50㎝前後。地下茎で広がり、秋に丸くて黒い実をつける。

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ヤマブキソウ(山吹草)

薄暗い林の中でもすぐ目につくほど花の黄色が際立つ。花がヤマブキに似ているところからの名前だが、違うところは花弁が4枚だという点。物静かな風情があって魅力的だ。湿った林などに群生し、高さは30cm、花は5cmほど。茎や葉をちぎると出る黄色の汁は有毒。別名は草山吹。

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スズメノヤリ(雀の槍)

〝…お駕籠(かご)のそばにはひげやっこ 毛槍をふりふり やっこらさのやっこらさ〟(鞠(まり)と殿さま)。花穂をつけた姿を、江戸時代の大名行列に使った毛槍にたとえてこの名になったそうだ。4月になると足元で球のような黒褐色の花が見られる。どこでも雑草扱いだが、よく見ると葉が白い毛に包まれ、なかなか面白い。

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ウグイスカグラ(鴬神楽)

名前が面白い。若葉が伸びると同時に、ぶら下がるようにして咲く淡い紅色の小花。これをウグイスが神楽を舞う姿に見立てた、としたらすばらしい。花はやや曲がったラッパ形。花にもましてきれいなのは梅雨ごろ赤く熟す卵形のすき通る実で、昔は子どもが喜んで食べた。(2010年3月28日りびえーる掲載)

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イズモコバイモ(出雲小貝母)

20cm足らずの茎の先に鐘のような小さな花。内気といわれる出雲地方の人に似たのか、淡い日を浴びながら下向きの花がかすかに揺れていた。遠慮がちな姿が何ともかわいく人気が高い。発見地からつけた名前。島根が誇る代表的な早春の花だが、自生地が減り絶滅が心配されている。早春によく日が当たる山の斜面などに生える。

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イワフジ(岩藤)

初夏の庭を彩ってくれるものにイワフジがある。濃い緑の葉の下から伸び出すフジに似た紅色の花。控え目な雰囲気がいい。山や川岸に自生する多年草で、高さは50cm前後。花穂が上向きにつき、たれ下がらないのが特徴だ。観賞用に庭に植えられることが多く「庭藤(にわふじ)」とも呼ばれる。

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チガヤ(茅萱)

長さ10cmほどの白い穂が一面に密集し、風になびく光景は初夏の風物詩だ。野焼きした土手など日当たりのよいところに多い。茅花(つばな)と呼ばれる花穂には甘みがあり、子どもたちがよく食べたものだ。昔から詩歌によく詠まれ、根茎は薬に、穂は火打石から火を移す火口(ほくち)に使ったらしい。

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ヤマシャクヤク(山芍薬)

大きく広げた葉の真ん中にふっくらとした白い花が1輪。ヤマシャクヤクはやさしいお母さんのようだ。直径5cmほどの花は半開き状態のまま3日ほどで散ってしまう。その散り際の潔さがまたいい。奥山地に自生し、背丈は約40cm。秋には清そな花とは対照的に派手な赤い実をつけ、熟すと中から黒い種子がのぞく。

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ゼンマイ(薇)

の(横に点「、」)の字のような渦巻きに白い綿帽子。ゼンマイはワラビと並んで春の山菜の人気ものだ。食べるのは〝オンナゼンマイ〟だけ。漬けたり煮物にしたり。若芽が銭(ルビ・ぜに)の形に巻いていて〝銭巻き〟から転じてこの名前になったとか。成長すると渦がほどけて葉を広げ、60cm~1mにも伸びる。

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ハナズオウ(花蘇芳)

学校が春休みになると、紅紫色の花飾りをつけたようなハナズオウが咲き出す。鮮やかで遠くからでもすぐ分かる。江戸時代に中国から伝わり、観賞用として広まった。幹、枝の節々に5弁の小花が密集し、花が終わるまでにハート形の葉を開く。樹皮は解毒薬などになるとか。紫荊とも書く。

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タネツケバナ(種漬花)

昔はこの花が田んぼ一面に白く咲き出すと、苗代(なわしろ)の準備のために種もみを水に漬けたそうだ。それでこの名がついたらしい。湿地に群生し、高さは20cm前後。白い小さな十字状の花をつけ、下の方から順に咲く。若芽や花などは食べられ、辛味があって田芥(たがらし)とも呼ばれる。

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フタリシズカ(二人静)

4枚の葉をゆったりと広げ、群れをなしているフタリシズカ。一見地味だが、なかなか味わい深い草花だ。高さは30㎝ほど。ほとんどが細い花穂を2本立て、花弁のない白い粒のような花がつく。並んだ花穂の形を、静御前の霊と、その霊に憑かれた女の2人で舞う姿にたとえて名前がついたとか。まれに花穂が1~4本のものもある。

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シラン(紫蘭)

連休が終わるとシランの花の季節だ。数多いランの中でも広く知られたランの一つだろう。日本原産というのもうれしい。花の色からついた名前。日当りのいい湿地などに自生し、寒さに強く、丈夫で育てやすいため庭や公園にもよく植えられる。根元の丸いバルブは薬に使われてきた。花言葉がいい。「互いに忘れないように」。

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カタクリ(片栗)

“春の妖精”と呼ばれ、春を告げる花として昔から親しまれてきた。迷彩服のような2枚の葉、その間から出た茎には紅紫色の花。うつむきかげんに咲く花は日が当ると開くが、雨の日は閉じたままだ。湿り気のある野生に自生し、高さは15㎝ほど。かつては根から片栗粉がつくられた。花言葉は「初恋」「きっといいことが・・・」。

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チゴユリ(稚子百合)

春の山に入ると、小さなチゴユリがこうべを垂れて優しく迎えてくれる。白い星形の花が愛らしい。そのかわいい姿を稚子にたとえて名前がついたという。雑木林などに生え、高さは15cmほど。ユリといっても球根はない。花のあと白くて太い根を横に伸ばし、よりいい場所を求めてどんどん移動する。ネコユリの別名も。

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レンギョウ(連翹)

蝶(ちょう)のような花を枝いっぱいにつけたレンギョウを見ると〝あゝ、春がきた~〟と思う。春に多い黄色の花の中でも特に鮮やかで、遠くからでも目につく。筒状の花は先が4つに割れている。花のあとに葉が出そろい、長く伸びた枝が地面につくと、そこから根を出す。庭や公園によく植えられる。花言葉は「希望」「集中力」。

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ユキワリイチゲ(雪割一花)

「瑠璃(るり)色の花がいま見ごろです」—一通の便りが、この花に出会うきっかけだった。一面に広がる葉、そのすき間から伸びた茎には直径5cmほどの清楚な花。川沿いの薄暗い林で、遠慮がちに咲いている花の姿に感動した。花はなかなかがんこで、日が当らないとまず開いてはくれない。早春に咲くのでこの名前に。「瑠璃一花」「裏紅(うらべに)一花」の呼び名もある。また、一花を一華と書くことも。

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クサノオウ(草の黄)

やわらかくて白っぽい葉に、鮮やかな黄色い花。群れをなして咲いているクサノオウは実にきれいだが、毒があるというからわからないものだ。半日陰の道ばたや川土手などに生え、草丈は30〜80センチ。古くから痛みどめや解毒剤、塗り薬などとして使われたという。茎を折ると黄色の汁が出ることから名前がついたとか。「草の王」ともいう。

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ヒメシャガ(姫射干)

〝しとやか〟という表現がぴったりだ。淡い紫色の花も、それをかばうように伸びる葉も、ちょっと控え目でかわいい。シャガに似ていて、それより小さいのでこの名がついたとか。草丈は20センチ前後。株立ちし直径5センチほどの花をつける。山地のやや日陰で、湿り気のあるところに自生するが、風情があり育てやすいことから鉢植えで楽しむ人も多い。

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ビナンカズラ(美男葛)

葉が落ちた林の中で、真赤に色づいたビナンカズラの実がよく目立つ。その昔、茎から出る粘り気のある汁を整髪料に使ったことからこの名がついたらしい。木に巻きつき、夏、ロウバイの花に似た淡い黄色の花をつける。常緑で葉、花、実とも趣きがあることから公園や庭などにも植えられる。別名サネカズラ(実葛)。花言葉は「再会」。

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フジ(藤)

大空にこいのぼりが泳ぐころになると、フジが花の季節を迎える。からみついた高い木の上で、薄紫色の長い花房が風にのって揺れている姿は新緑の中でも目を引く。ヤマブキ、ツツジとともに春の終りの代表的な花だ。つるは強じんで、家具やかご、吊橋などに使われる。花言葉の「恋に酔う」がまたいい。

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ヒトリシズカ(一人静)

包むように閉じた4枚の葉が広がると、中から1本の白い花穂。初めは赤紫色の葉や茎がやがて濃い緑色に。林の中で、葉に守られるようにひっそりと咲いている姿は実に清楚だ。静御前の白拍子姿にたとえてこの名がついたとか。草丈は15センチほどで何本かがまとまって生える。別名「眉掃草(ルビ・まゆはきぐさ)」。花言葉は「隠された美」。

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ワラビ(蕨)

ワラビは春を代表する山菜としていまでも人気ものだ。小さいときは首を垂れ、握りこぶしのように巻いた葉は褐色の毛をかぶっている。木灰などであくを抜 き、煮物や山菜ご飯などに。春ならではの風味が楽しめる。この季節になると、祖母に連れられてワラビ採りに歩いた情景が浮んでなつかしい。

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モモ(桃)

” あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花…”。幼い孫がうれしそうに歌っている。ひな祭には欠かせない花だ。優しそうでかわいい。観賞用の花モモには白、紅、紅白咲き分け、などいろいろあ るが、やっぱり「桃色」がいい。惜しいのは枝ぶりに芸がないことだ。

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ノイバラ(野茨)

間もなく雨の季節。若葉の間から真っ白な小花をいっぱい咲かせるノイバラは清楚で趣きがある。特に雨の日に見る花は一段ときれいで心が和む。バラの原種で 花は5弁。花径は2センチほどだが香りがある。秋に赤く色づく小さな実もかわいい。細長いつる性の枝にはとげが多く、うっかり触れて痛い目にあった人も多 いはずだ。花茨、野薔薇(ばら)ともいう。

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チョウジソウ(丁字草)

” 青い星”をちりばめたようなチョウジソウの花はちょっとエキゾチックな初夏の花だ。花の形が丁字(チョウジ)に似ているとしてこの名前がついたらしい。川 辺など湿地に自生する多年草。草丈は50センチほど。直立した茎に柳のような葉をつけ、先端で枝を分けて群青(ぐんじょう)色の5弁の小花を咲かせる。水 気の少ない庭でもよく育つ。

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ヤマブキ(山吹)

「やまぶき色」と呼ばれる濃い黄色の花は、ひときわ鮮やかで人目を引く。渓谷のほとりなどに自生。背丈ほどに伸びた茎に5弁の花を次々と咲かせる。「七重 八重花は咲けども山吹の…」と歌に詠まれたのは八重山吹という園芸種。八重には実はつかないが、一重咲きには実がつく。茎の中心にスポンジのような白い髄 (ずい)があるのが特徴。

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ミツバツツジ(三葉躑躅)

田植えの準備が盛んになるころ、山のあちこちが濃いピンク色に染まり始める。ミツバツツジの花の季節だ。雑木林の深緑がまだ開いていないこともあって、遠 くからでもよく見えるのがうれしい。木の高さは2m前後。花のあと葉が3枚ずつでることからこの名前に。日本は約200種が自生する”野生ツツジの宝庫” だそうだ。

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ミヤマカタバミ(深山酢漿)

杉林などの木陰でひっそりと咲いているミヤマカタバミは、まるで物静かな少女のようだ。1971年(昭和46年)、三瓶での植樹祭に出席された昭和天皇は この花を見て、三瓶山の麓にて、と題し「春浅き林を行けば白花のみやまかたばみむれ咲きにおふ」と詠まれた、という。草丈は10cm余り。うつむきかげん の白い花、ハート形の3枚葉、どっちもかわいい。

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サンシュユ(山茱萸)

「春黄金色」とも呼ぶそうだ。この花が好きで、よく”庭のサンシュの木 鳴る鈴かけて・・・”と口ずさみながら眺めていた。ところが、最近「ひえつき節」 でいうサンシュは、料理に使うサンショウ(山椒)のこと、と知っておどろいた。枝いっぱいに黄色い花をつけた姿は風雅で、秋に赤くなる実もきれいだ。庭木 に好まれるのもうなずける。

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ユキノシタ(雪の下)

苔に覆われた石垣のすき間からユキノシタの白い花が初夏の風にそよいでいる。遠目にみると、まるで雪でも降っているかのようだ。花びらは上の3枚が短く、 紅色のもよう入り、下の2枚が白くて長い。幼い女の子のかんざしを思わせてかわいい。丸い葉は山菜のほか薬草にも。細いひげを伸ばして繁殖する。「鴨足 草」「虎耳草」とも書く。

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チチコグサ(父子草)

コイノボリの季節。全身に綿毛がびっしり生えたチチコグサが、茎のてっぺんに褐色の小花をいっぱいつけて寄り添っている。黄色い花で、ふっくらとして見え るハハオグサ(母子草)に似ているが、地味で、小さくやせている姿からこの名になったとか。特徴を見事にとらえて命名したセンスの良さに脱帽。

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ショウジョウバカマ(猩々袴)

いかめしい名前に似合わず趣のある花だ。咲き方もユニーク。地面にきれいに広がる葉の中心から、いきなり花をのぞかせ、花を持ち上げるように15cmほど 茎を伸ばす。紅色の花を大酒のみの猩々の赤ら顔に、葉の形を袴に見立てて命名されたとか。花の色は白、褐色、ピンクから濃い紫までいろいろ。やや湿った山 地を好むらしい。

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レンゲソウ(蓮華草)

ピンク色に染まった田んぼ。その中を近道して学校に通ったこと、近くで牛がのどかに耕していたこと・・・。レンゲソウを見ると、幼いころのことがきのうの ことのように思い出される。肥料用に栽培されていたが、化学肥料に押されて今は珍しくなった。花がハスの花に似ているとしてこの名に。ゲンゲ(紫雲英)と もいう。花言葉は「幸福」。

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キブシ(木五倍子)

三月も半ばを過ぎると、山道で枝いっぱいに黄色い玉のれんのような花穂を下げたキブシが迎えてくれる。まだ若葉もほとんどない林の中で、そこだけが春の先 取りしたかのようだ。花のあとにつける実を、タンニンの原料の五倍子(ふかし)の代用にしたことからこの名がついたとか。花言葉がいい。「待ち合わせ」 「うれしい出会い」。

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