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ヒメジョオン(姫女苑)

まっすぐな茎、細い枝の先には白い小さな花がびっしり。花畑のように咲いている空き地で、花摘みに夢中になっている少女らに出逢った。だれに贈るのかな…。明治初期に北米から入ったらしいが、いまやどこでも見られるほどに広がった。夏から秋までつやのあるかわいい花をつける。

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ムラサキクンシラン(紫君子蘭)

梅雨時に品のいい花で庭に彩りを添えてくれるムラサキクンシラン。直立した長い茎の先に薄紫色の花が花火のように群がって咲く。南アフリカ原産の多年草で、ギリシャ語名のアガパンサスは〝愛の花〟という意味だそうだ。白花もある。花言葉は「恋の訪れ」「愛の便り」

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ミヤコグサ(都草)

野原、道ばたで丸いマット状に広がる黄色い花が鮮やかだ。かつて京都周辺に多かったためにこの名になったらしいが、いまはどこでも見られる。茎は根元から枝分かれして低く広がり、葉のわきから伸ばした長い花茎の先に蝶形花をつける。高さは15㎝ほど。別名は「淀君草(よどぎみそう)」  

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ツクバネソウ(衝羽根草)

広げた4枚の葉の姿を羽根つきの羽根にたとえてこの名がついたという。そういえば近年、正月の羽根つき遊びが見られなくなって寂しい。山地に生え、5月ごろ葉の中心から真っすぐに花茎を出し、黄緑色の花を1個つける。高さは30㎝ほど。花のあと黒紫色になる丸い実がつく。  

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シャクヤク(芍薬)

〝立てば芍薬、座れば牡丹…〟と花の美しさから美人の形容として使われる。花は似ているが、違うのはシャクヤクは草、ボタンは木。平安時代、薬用に中国から渡来し江戸時代に改良が進んだ。名は中国名を日本語読みにしたもの。夜、花を閉じるためか花言葉は「恥じらい」「はにかみ」  

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フタバアオイ(双葉葵)

葉に隠れるように下向きに咲く花は盃を伏せたような珍しい形だ。山地に生え、高さは10㎝ほど。地をはって伸びる茎からハート形の葉を2枚出し、その間から紫褐色の花を1個つける。徳川家の家紋はこの葉を3枚組み合わせたものだそうだ。別名加茂葵。花言葉は「細やかな愛情」  

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ドウダンツツジ(満天星躑躅)

新葉とともにランプのようなかれんな花を枝いっぱいにたらして咲かせる。満天星の字をあてるのはまさにぴったりだが、これは中国名からとった漢字らしい。山地に自生。細い枝の形や燃えるような秋の紅葉もすばらしく、庭園や垣根によく植えられる。花言葉は「節制」「控えめな幸福」

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ハナニラ(花韮)

3月半ばから住宅周辺や土手などで、星の形をした淡い紫色の花が点々と咲き出す。南米原産で、英語名は”春の星花”とか。15cmほどの茎に1輪だけ開く。花びらに1本の筋があり、花の下は筒になる。葉の形や臭いがニラに似ているのでついた名らしいが、毒性があって食べられない。(20160327りびえーる掲載)

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ナズナ(薺)

春の七草の一つ。空き地や田畑などいたるところに生え、春早くから枝の先に極細の白い花が群って咲く。花はすぐに三角形の実となるが、その形が三味線(しゃみせん)のばちに似ているとして三味線草、ぺんぺん草などの愛称でも親しまれる。若葉を七草がゆに。花言葉は「すべてを君に捧げる」(20160313りびえーる掲載)

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チゴザサ(稚児笹)

名前のとおりの小さな笹だが、葉の落ち着いた色合いがきれいだ。正月に飾る松竹梅の盆栽の竹がこれ。背が低く庭に植えても30cmほどにしかならず、葉に黄色か白の縦じまが数本入る。盆栽のほか、和風庭園の縁どりや石組みの間、植木の元に根締めとして植えられる。(20160214りびえーる掲載)

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シノブグサ(忍草)

木の幹、石垣、家の軒先などでよく見る着生のシダで、軒忍(のきしのぶ)と呼ぶことも多い。水分や養分の乏しい場所で根を張り、年中青々と元気だ。そのため古くは事無(ことなし)草とか何時迄(いつまで)草などと呼ばれ、葉を帽子に差して無事を祈ったりしたらしい。葉裏に胞子が並び、別名は「八目蘭(やつめらん)」。(20160211りびえーる掲載)  

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カラタチ(枳殻)の実

からたちと聞いてすぐに思い出すのは北原白秋の詩だ。白い花、鋭いとげ、丸い実。春の花は小さくて清楚だが、晩秋にはピンポン玉ほどの果実が黄金色に熟れる。趣があり香りもいい。ミカン類の接ぎ木の台木、生け垣に使われるが、近年は少なくなった。花言葉は「思い出」「心にしみる」(20160110りびえーる掲載)

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ノゲシ(野芥子)

ふだんは目もくれない雑草だが、寒さにめげず咲き続ける姿はけなげで、心を和ませてくれる。田畑や道ばたに生え、タンポポに似た花をつける。葉がケシを思わせ、茎葉を折ると乳液がにじむことからついた名だが、レタスなどに近く毒性はない。若い葉や茎は食べられるという。(20151227りびえーる掲載)

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タラヨウ(多羅葉)の実

子どものころ、この葉の裏にクギで絵や字を書いて遊んだ。このはに字が書ける性質が、昔インドで経文を移すのに使った多羅樹(たらじゅ)に似ているとしてこの名がついたという。戦国時代には木の葉に書いて情報交換したともいわれ、別名「葉書(はがき)の木」。出雲地方では「たらいの木」と呼ぶことも。(20151213りびえーる掲載)

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スズメウリ(雀瓜)

赤く色づくカラスウリに比べれば地味だが、色白の実は小さくてかわいい。水田の近くなど湿ったところに生え、くさや木にからみつく。夏の終りに白い小さな花をつけ、1cmほどの球形の実がぶら下がる。緑色の実は熟れるにつれて白さを増し、雪のころまで楽しませてくれる。(20151122りびえーる掲載)

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ドングリ(団栗)

”どんぐりころころ ドンブリコ・・・”。カシ、ナラ、シイなどの実をどんぐりというのだが、お椀(わん)のような殻斗(かくと)に入り、色や形が似ていて見分けにくい。”どんぐりの背くらべ””どんぐりまなこ”などの言い方があるように、昔から最も身近な木の実だったようだ。(20151108りびえーる掲載)

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ザクロ(柘榴)

穏やかな秋の日差しを受け、真っ赤に熟れた実が枝の先で輝いている。やがて堅い皮がぱっくりと割れ、ルビーのような種が顔を出す。甘酸っぱい味は清涼感があって格別だ。果樹、鑑賞用に広く世界で植えられ、日本へは平安時代より前に中国から渡来とか。花言葉は「再生」「希望」(20151025りびえーる掲載)  

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クサギ(臭木)の実

星の形に開いた赤いがく、その上に座る瑠璃(るり)色の丸い実。花が咲いたようだ。川岸や山の谷などに生え、初秋に枝先に白い花が群がって開く。葉をちぎってかぐと独特のにおいがすることからついた名だそうだが、花は甘い香りがする。昔はこの実を染料にしたとか。常山木(くさぎ)とも書く。(20151011りびえーる掲載)  

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サワアザミ(沢薊)

背丈が2mほどもあるのに、シャイなのか薄桃色の花はみんな下を向いて咲いている。山地の沢ぞいなど湿気のあるところに生えるのでこの名になったらしい。特徴は茎の下の葉が特に大きく、上の方に枝が多いことから見つけやすい。葉はやわらかくて薄く、とげもない。(20150927りびえーる掲載)

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サラシナショウマ(晒菜升麻)

珍しい名前だが、若葉を煮て水にさらして食べたことからついたそうだ。山地に広く生え、高さは1mほど。白いブラシのような花が長い穂になって咲くのでよく目立つ。花びらが散っても白く残る雄しべが見事で、長く楽しめる。根茎は漢方で升麻といい解毒、解熱薬に使われる。(20150913りびえーる掲載)

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マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)

民家近くの草地でラッパのような小花をつけ、からみついているのをよく見かける。メキシコ原産で江戸時代に渡来、観賞用が野生化したらしい。星形に開く花は1cmあまりで朱赤色、花筒は2cmほど。仲間に糸のような葉で真っ赤な花のものもある。花言葉は「常に愛らしい」「元気」(20150823りびえーる掲載)  

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ハゼラン(爆蘭)

花が午後の2時間あまりしか開かず、出雲地方では”四時草(よじそう)”と呼ぶが、通称は三時草(さんじそう)だとか。30cmほどの細い花茎に極細の花がまばらに咲き、つぼみや実も丸くて赤いので線香花火のようだ。熱帯地方原産で明治時代に渡来、野生化したという。原産地では肉厚の葉を野菜にするらしい。(20150809りびえーる掲載)

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リョウブ(令法)

梅雨の終りごろから、雑木林のあちこちで穂のように咲く真っ白な花が目を引く。近くで見ると、5弁の細かい花が多数並んでおり、木は沙羅(さら)の木に似ている。昔から若葉を摘んで炊き込む令法飯や令法茶にされ、凶作の時の食用として使われたそうだ。古名は「はたつもり」(20150726りびえーる掲載)  

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ヤマモモ(楊梅)

ヤマモモの丸い実は真っ赤に熟れたいちごのようだ。違うのは表面につぶつぶの突起があることか。甘酸っぱく、軟らかいので生でも食べるが、果実酒にされることが多い。常緑で堂々とした樹形の美しさから近年、庭や公園などによく植えられる。樹皮は下痢などの薬になるらしい。

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ハルサキシュウメイギク(春咲秋明菊)

梅雨が近づくと、わが家の庭で清楚な花が次々と咲き出す。姿が秋明菊に似ていて春から咲くのでこの名で呼ばれるが、元は北米原産でアネモネ・バージニアが本名とか。丈が50cnほど。白い花と細長い緑色の実の彩りがすばらしい。実は熟れると綿毛になって散っていく。(20150614りびえーる掲載)  

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ヤマツツジ(山躑躅)

赤、白、紫・・・と多彩な花をつけて美しいのだが、惜しいのは花や葉に毒があることだ。名前の躑躅(てきちょく)は足踏みしたり、行っては止まったりをくり返す状態のこと。家畜が誤って食べ、中毒を起こしたことからこの字を使ったとか。日本に自生する種類は世界最多らしい。花言葉は「燃える思い」(20150524りびえーる掲載)

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ヒメフウロ(姫風露)

ピンクの花がペアになって葉の上に次々と顔を出す。花も葉もちいさくてかわいいのでこの名に。山地に生える一年草だが、近年は住宅街でもよく見る。高さは40cmほど。花後にくちばしに似た実をつけ、種子が熟すと先端から糸でぶら下がるのが珍しい。別名シオヤフウロ。(20150510りびえーる掲載)  

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スミレ(菫)

日本にはスミレの仲間が50数種も自生し、スミレ王国といわれるそうだ。中でも代表的なのがこれ。日当りを好み、10cmほどの茎の先にうつむき気味に咲く花は濃い紫で品がある。名前は花を横から見ると大工さんの墨入れに似ているとしてついたらしい。花言葉は「誠実」「真実の愛」(20150426りびえーる掲載)

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シロヤマブキ(白山吹)

黄花のヤマブキが華やかな雰囲気があるのに比べ、少し控え目で清純な趣がある。中国地方に多い落葉低木で高さは1〜2m、枝の先端に3cmほどの花を1個ずつつける。花弁は4枚で純白。先のとがった葉は葉脈のしわが目立つ。落葉後の黒光りする果実もまた美しい。(20150412りびえーる掲載)

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イワウチワ(岩団扇)

つやのある丸い茎にかわいい薄桃色の花が一輪。ひと目見て気に入り、愛好家に分けてもらった。やや暗い山地の岩場などに生え、3cmほどの花を横向きにつける。長い葉柄と葉脈が目立つのが特徴だ。円形の葉をうちわに見たてて名がついたという。花言葉は「春の使者」(20150322りびえーる掲載)

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コブシ(辛夷)

里山に点々と白い花が咲き始めると、ついあの名曲「北国の春」の歌詞が浮かぶ。清楚な花は昔から種まきなどの農作業の目安にされ、つぼみの先が北を向くため方角を知るのにも役立ったという。つぼみが幼児の拳に似るとして名がついた。田打ち桜の別名も。花言葉は「友情」「歓迎」(20150308りびえーる掲載)

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オウレン(黄蓮)

雑木林で、雪どけを待たずに咲き出す星形の花はおどろくほどきれいだ。古ぼけた葉に囲まれ、短い花茎に1cmほどの白い花が3個ずつ咲く。花後、伸びた茎につく果実も車輪状にひろがっていてなかなかおもしろい。黄色の根茎は古くから胃腸薬として知られる。花言葉は「変身」(20150222りびえーる掲載)

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ダンコウバイ(壇香梅)

木々の芽吹きはまだなのに、枝いっぱいに黄色い小花をつけている。名前は別の植物(トウロウバイ)の中国名で、どうやら花の香りや彩りが似ていて間違えられたらしい。山に生える3mほどの落葉樹。秋には実が赤から黒色に熟し、葉の黄葉も見事だ。別名ウコンバナ。(20150208りびえーる掲載)  

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イヌビワ(犬枇杷)

冬山で出会う実はビワというより小さなイチジクだ。果実がビワに似ていて食べられるが、小粒で味が悪いのでこの名前がついたらしい。海岸近くの山地などに多い落葉低木。春、イチジクに似た花をつけ、樹皮を傷つけると乳白色の汁が出る。別名は「山枇杷」「姫枇杷」(20150125りびえーる掲載)

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センダン(栴檀)

センダンの実が冬枯れの山を明るく彩っている。遠くから見ると、まるで黄色い花が咲いているようだ。山地に自生。初夏に咲く薄紫色の花も趣があり、庭木や並木にも植えられる。果実は生薬になるほか数珠の材料にも。春木のセンダンは白檀(びゃくだん)のことで別ものだ。花言葉は「意見の相違」(20150111りびえーる掲載)

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ヤツデ(八手)

大きくて堅い葉から「天狗の羽団扇」とも呼ばれるヤツデ。冬、小さな花が手鞠(てまり)のように咲く姿はたくましく凛々しい。常緑で寒さに負けない生命力から邪鬼(じゃき)の侵入を防ぐ力があるとされ、玄関や鬼門などに植えられた。葉は生薬に。花言葉は「大人の分別」「健康」(20141228りびえーる掲載)  

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チゴユリ(稚児百合)の実

落ち葉に半分埋れたチゴユリが、先端に黒い実をつけて揺れている。20cmほどの細い茎で豆粒くらいの実を空に向け、必死に支えている姿がけなげだ。春、うつむいて咲くユリに似た白い花が小さく、稚児のようだとして名がついた。種のほか地下茎を伸ばして繁殖する。別名ネコユリ。花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」(20141214りびえーる掲載)

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ボケ(木瓜)の実

葉を落とし、身軽になったボケが梨のような黄色の実をつけている。名の由来は、この実を瓜(うり)と見た漢名の木瓜(ぼけ)から。古代中国では、女性が求愛のためにこの果実を投げたという。熟れた実は香りがよく、木瓜の実酒をつくるほか、漢方薬にもなる。花言葉は「熱情」「先駆者」

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ケンポナシ

冬が近づくと、ケンポナシの異様に膨(ふく)らんだ〝枝〟が紫褐色に色づいて落ちてくる。この枝は花をつけた茎が肥大したもの。口にすると洋梨に似た甘味があり、かつて子どもたちが食べた。夏に淡緑色の小花が咲き、丸い果実をつけるが、これは食べられない。別名「玄圃(げんぽ)梨」  

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アキグミ(秋茱萸)

赤く熟れた丸い実をほおばると、甘酸っぱい味とともに、我先にと競って食べた子どものころを思い出す。高さ2mほどの落葉樹。初夏に筒状の小花をつけ、秋、白い斑点のある小さな実が霜が降るころに赤くなり、甘みを増していく。果実酒にすると美しい色が出るそうだ。

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イナカギク(田舎菊)

〝夕空はれて 秋風吹き…〟日当たりのよい山道の斜面などで、群れるように咲く白い花が目をひく。草丈は50㎝ほどだが、大きく育ったものは横に倒れたりし、草の中で花が浮いているように見えることも。西日本に多く、京都・山城の名をとってヤマシロギクの名もあるらしい

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ダイモンジソウ(大文字草)

ひと目見ただけで名前の由来が納得できる。5枚の小さな花びらが漢字の「大」の形に咲くから。山地の湿った岩場や渓谷の日陰に生え、高さは20㎝ほど。葉はもみじ形が多く、大きさや色、切れこみなどにいろんな変異が見られる。花色は白、紅など。花言葉は「自由」

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ニラ(韮)

細長い花茎の先に球のように咲く真白な小花。楚楚として、まるでかんざしのようだ。中国から渡来し、食用に広く栽培されていたが、近年は見かけることが珍しくなった。つぼみのうちに摘んで塩漬けにするとおいしいとか。花後の種子は乾燥させて漢方薬に使われるらしい。

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センニンソウ(仙人草)

初秋、人里や山すそで白いベールを見つけたらセンニンソウの花の群れだ。周りのものに巻きつきながらつるを伸ばし、多くの花を咲かせる。花のあと、めしべが伸びて羽毛のような白い毛が密生。これを仙人のひげに見たてて名がついたという。根は鎮痛、利尿剤になるらしい。

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ナツズイセン(夏水仙)

猛暑の中で太い花茎を伸ばし、薄紅色のユリのような花を数個つける。春に出る葉がスイセンに似て、夏に花が咲くことからこの名に。葉は開花前に枯れる。古くに中国から渡来。球根に有毒物質を含むため「毒水仙」と呼んで嫌う地方もあるそうだ。高さは60㎝ほど。花言葉は「快い楽しさ」

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ヤブガラシ(薮枯らし)

つるが暴れるように繁殖し、薮をも枯らしてしまうというので名がついたそうだ。夏、葉のわきに小粒で淡緑色の花を傘状に付ける。4枚の小さな花弁は午後には散り、オレンジ色の花床が目につく。ここには蜜があり、アリやハチがこれを吸いにやってくる。別名「ビンボウカズラ」

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ネムノキ(合歓の木)

うっそうと茂る葉、ほんのりと咲く紅色の花は独特で遠くからでもすぐ分かる。葉が夕方から閉じるため〝眠りの木〟からこの名に。葉が眠るのに代わって開く絹の刷毛(はけ)のような花は、雄しべの集まりで先端ほど紅い。枝がすべて斜めに張るのが特徴だ。花言葉は「歓喜」「胸のときめき」

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フウラン(風蘭)

白い花は気品にあふれ、香りも高く人気がある。江戸時代に富貴蘭(ふうきらん)の名で武士や富豪の間で流行して広まったという。老木に着生する野生ランで風通しのよい梢に着くことからこの名に。10㎝ほどの硬い葉の上に咲く花は小さいが、距(きょ)と呼ばれる細い管がしっぽのように長く伸びるのが特色だ。

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