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カテゴリー別アーカイブ: カ〜コ
キクイモ(菊芋)
夏から秋にかけ、道ばたの荒れ地で黄色の花をたくさんつけたキクイモが目をひく。花が菊に似て、根っこにイモができることから名前がついたらしい。が、花は菊よりヒマワリに似ている。高さは2mほどにも。北米原産で江戸時代に渡来。イモを食料や飼料にするため、戦時中は各地で栽培されたという。花言葉は「美徳」「陰徳」。
クワ(桑)
くちびるを紫色に染めながら食べた子どものころがなつかしい。桑苺とも呼ばれる黒紫色に熟した実はやわらかく、甘かった。かつては蚕の飼料として広く栽培され、紙の原料にするため子どもによる幹の皮はぎも盛んだった。近年、養蚕がなくなり、桑畑が姿を消したのは寂しい。春に淡い黄色の小花を咲かせ、実をつける。
カタクリ(片栗)
“春の妖精”と呼ばれ、春を告げる花として昔から親しまれてきた。迷彩服のような2枚の葉、その間から出た茎には紅紫色の花。うつむきかげんに咲く花は日が当ると開くが、雨の日は閉じたままだ。湿り気のある野生に自生し、高さは15㎝ほど。かつては根から片栗粉がつくられた。花言葉は「初恋」「きっといいことが・・・」。
ゲンノショウコ(現の証拠)
腹痛、下痢どめなどの妙薬として利用されてきたゲンノショウコ。道ばたなどで夏から秋に咲かせる5弁の小花がかわいい。夏に採った草を乾燥させ、煎(せん)じて服用した。効き目がすぐ現れることからこのおもしろい名が付いたという。西日本では紅紫色、東日本は白花が多いとか。「神輿(みこし)草」「医者いらず」「たちまち草」などの別名も。
キツネノカミソリ(狐の剃刀)
猛暑の中、薄暗い木陰で、棒の先にラッパのような花をつけたキツネノカミソリが目を引く。怖そうな名前は、細長い葉の形をカミソリにみたててついたらしい。だが、その葉は春に出て、夏には枯れる。そのあとに40cmほどの花茎を伸ばし、赤黄色の花を3〜5個咲かせる。有毒植物で、誤って食べたりすると吐き気、腹痛などを起こすそうだ。
クサレダマ(草連玉)
線香ほどの細い茎の先に小枝を伸ばし、黄色の小花をいっぱいつけたクサレダマは見るからに涼しそうだ。湿地に生え、草丈は40〜80cm。真っすぐな茎が特徴で、花の直径は1cmほど。ヨーロッパ原産のマメ科の木、レダマに似た草だから、とこの名がついたそうだ。レダマを見たことはないが、それほど似てないとか。漢字を見るまでは「かわいそうな名前」という人も多い。硫黄草(いおうそう)の別名も。
キョウガノコ(京鹿の子)
キョウガノコの花は、子どものころお祭でよく食べた〝綿菓子〟にそっくりだ。草丈は80センチ前後、葉はカエデに似ている。夏になると茎の先に小枝を多くつけ、紅色の小さい5弁花を密集して咲かせる。かわいくて上品。茶花や切り花として人気が高いのもうなずける。花を京染めの「鹿の子紋」に見立てての名前とか。シモツケソウの仲間。
クガイソウ(九階草)
輪のようについた数枚の葉が、段々になることから名づけられたという。ずっと昔、野の花をながめて高い建物と見たところみたところがすごい。日当たりのよい山地に生え、株立ちし高さは1メートルにも。夏、花穂を伸ばしながら紫色の小花をびっしりとつける。花穂の軸に白い毛があるのが特徴。根を煎じ、関節炎などの葉にするとか。九蓋草、虎の尾ともいう。
クサノオウ(草の黄)
やわらかくて白っぽい葉に、鮮やかな黄色い花。群れをなして咲いているクサノオウは実にきれいだが、毒があるというからわからないものだ。半日陰の道ばたや川土手などに生え、草丈は30〜80センチ。古くから痛みどめや解毒剤、塗り薬などとして使われたという。茎を折ると黄色の汁が出ることから名前がついたとか。「草の王」ともいう。
カラスウリ(烏瓜)
ニワトリの卵を朱色にしたようなカラスウリの実が、やぶの中でのどかに揺れている。野原や竹やぶなどで、つる状に伸びてはびこる。夏の夜に咲く白いレースのような花は実に繊細だ。夕方から咲き出し、朝にはしぼむ。果実は花材のほか、しもやけなどの薬に、種子はせきどめ、根は利尿剤などになるそうだ。花言葉は「よき便り」
カヤツリグサ(蚊帳吊草)
暑い季節に咲くカヤツリグサの花はまるで線香花火のようだ。茎を両端から2つに裂くと、蚊帳を吊ったような四角形になるところから名前がついたという。そ ういえば蚊帳を知らない人も増えてきたが、昔は夏の必需品だった。中にホタルやセミを放したり、カミナリが怖くて逃げ込んだり…。楽しい思い出も多い。
ガクアジサイ(額紫陽花)
子どものころ、にわか雨がうれしかった。校門まで迎えに来る母と一緒に帰れるから。竹の骨に紙ばりの重たい傘。それをぐるぐると回しながら裸足で歩いたこ ろがなつかしい。梅雨といえばアジサイ。中でも、花の咲き方が額縁のようだとして名づけられたガクアジサイが好きだ。略して「額の花」とも。花言葉は「ひ たむきな愛情」
カラタチバナ(唐橘)
センリョウ、マンリョウと並ぶ縁起ものとして喜ばれるカラタチバナ。ヒャクリョウ(百両)とも呼ばれる。笹にそっくりの葉を広げ、その下から赤や黄色の実がのぞいているのがかわいい。枝がなく、直立しているのが特徴だ。花言葉は「富」「財産」。 (みちくさを連載して6年目。今回が節目の101回目となりました。ご愛読いただいた皆さまに心から感謝しています)
コウヤボウキ(高野箒)
細い細い茎の先に直径1cm余りの白っぽい花。コウヤボウキが心地よさそうに秋の風に揺れている。花はあまり目立たないが、よく見ると小さなリボンで作っ たような花でなかなか面白い。その昔、高野山(和歌山)では竹がなく、この枝を束ねてほうきを作ったことからこの名がついたらしい。京都・伏見の酒蔵では 酒おけについた泡を取るのに使われたとか。
キキョウ(桔梗)
紙風船を思わせるつぼみが5つに割れ、青紫色の星のような花に・・・。野で咲く凛とした姿に心が癒されるのか、キキョウは古くから盆提灯、うちわ、掛軸な どによく描かれていた。涼しげな花の美しさを詠んだ歌も少なくない。盆花にと草の中を摘みに歩いたころがなつかしい。白い花や八重咲きも。花言葉は「誠実 な姿」
キブシ(木五倍子)
三月も半ばを過ぎると、山道で枝いっぱいに黄色い玉のれんのような花穂を下げたキブシが迎えてくれる。まだ若葉もほとんどない林の中で、そこだけが春の先 取りしたかのようだ。花のあとにつける実を、タンニンの原料の五倍子(ふかし)の代用にしたことからこの名がついたとか。花言葉がいい。「待ち合わせ」 「うれしい出会い」。
クコ(枸杞)
畑の草取りをしていたら、近くの草むらに淡い紫色の小さい花を見つけた。近くに行ったらクコだった。倒れた長さ2メートルほどの幹の枝先に、かわいい5弁 の花をいっぱいつけていた。花のあとに卵形の実をつけ、秋が深まるころには真っ赤に色づいてくる。この実から枸杞酒をつくることはよく知られているが、葉 や根も解熱剤になるそうだ。
キンミズヒキ(金水引)
梅雨明けが近くなると、鮮やかなキンミズヒキの花が目を引く。細い茎が枝分かれして伸び、枝先の花穂にかわいい5弁の花をいっぱいつける。細長い花穂が秋 に咲くミズヒキに似ていて、花が黄色いことからこの名になったらしいが、ミズヒキとは全くの異種。実にかぎ形のとげがあり、ちょっと触れただけですぐ服に ひっつく。
コマツナギ(齣繋)
野山で生えている姿は草のようだが、実はマメ科の木だそうだ。高さは1mほど。梅雨ごろからかわいいピンクの花穂を伸ばし、秋にかけて咲き続ける。根が強 く、安心して馬をつないでおける、というのでこの名前になったとか。小学生時代、よく学校帰りに馬車の荷台に乗せてもらった。あの馬たちもつながれていた かもしれない。
カンボケ(寒木瓜)
うっすらと雪化粧した公園で、梅に似た真っ赤な花が咲いていた。春に咲くボケは花と葉が同時に開くのだが、カンボケはまるで枯木に花。つい「寒くない?」 と声を掛けたくなる。名前のとおり、寒のいまごろが花の盛りだ。紅、白、朱など花の色もいろいろで、鉢植えにしても楽しめる。「冬木瓜」ともいう。
クチナシ(梔子)
師走の寒さとともにクチナシの実が橙色に染まってきた。クチナシといえば、香りの良い白い花がすぐに浮かぶが、冬の実もまたいい。大きさは2・ほど。ブ ローチにしてもよさそうだ。熟しても割れたりしないことから「口無し」といわれ、この名がついたとか。古くから染料、薬のほか、正月料理の色づけにも使わ れる。実がつくのは一重咲きだけ。
クズ(葛)
木によじ登り、地をはい回っているクズ。広く大きな葉に隠れるようにして紅紫色の花をつけている。まるで藤の花を逆さにしたようで、下から上へと咲き上が る。わがもの顔で伸びるため、やっかいもの扱いされるが、古くから根で葛粉をつくったほか、つるで稲はでを結んだり、皮で布を織ったり、と広く利用されて きた。秋の七草の一つ。
キンポウゲ(金鳳華)
田植え仕事をじっと眺めているように、あぜ道のキンポウゲが咲き続けている。新緑をバックに光沢のある5弁の花がまぶしい。最も身近な春の花だが、その割 に人気がないのは“なんでだろう~”。ちょっとかわいそうな気がする。葉の形が似ているとして「ウマノアシガタ」の呼び名もあるが、どう見ても馬の足形に は見えない。
カラスノエンドウ(烏の豌豆)
花見が終わるのを待っていたかのように、カラスノエンドウが急に背を伸ばし、花をつける。頼りなさそうに見えるが、葉の先から伸ばしたひげを仲間に巻きつ け、互いに支え合っている。なんともほほえましい。果実が熟すとさやが黒くなることからこの名になったとか。別名ヤハズノエンドウ(矢筈)。黒いさやを 割って実を出し、「ピー」と鳴らした子どもの遊びも見られなくなった。
カワラナデシコ(河原撫子)
庭一面に広がったカワラナデシコが花を楽しませてくれる季節になった。「撫子」の呼び名は、なでてやりたい子どもように花がかわいらしいから。とにかくき れいで、愛らしくて、初々しい。そういえば、昔から日本の女性を「大和撫子」と呼んでほめたものだ。最近あまり聞かなくなったのはなぜだろう。秋の七草の 一つ。
コバンソウ(小判草)
道ばたでコバンソウが豆粒ほどの穂をぶら下げながら風に揺れている。どこでも見かける草だが、実はヨーロッパの原産で、日本への渡来は明治の初め、と知っ て少々驚いた。緑色の穂がやがて黄金色に。形も小判に似ていることからこの呼び名になったとか。鉢植えにするとなかなか風情があっていいい。俵麦の別名も ある。