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ナノハナ(菜の花)

” 菜の花畠に 入日暮れ 見わたす山の端 霞ふかし・・・”。辺り一面を黄色に染めるナノハナは春を代表する花の一つだ。この花には和ませてくれるだけでなく、励まし、元気づけてくれる生命力があ る。ダイコン、カブの花と同じ十字花。茎を伸ばしながら咲き続ける。花言葉は「快活」「豊かな日々」。

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ハンショウヅル(半鐘蔓)

新緑の山道を歩くと、葉の陰でブランコをしている釣鐘たちに出会える。3cmほどの花は赤紫色で肉厚。まるでお菓子の花みたいだ。つぼみは白い球だが、次 第に先端が四つに割れて色づき始める。火事などの時に打ち鳴らした半鐘に似ているとしてこの名に。そういえば、半鐘がつるしてあった火の見やぐらは時代劇 でしか見られなくなった。

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ニワゼキショウ(庭石昌)

田植えのころになると、あぜ道や空き地のニワゼキショウが空に向かって次々と花を咲かせる。草丈は10cm余り。うっかりすると踏みそうだ。濃い紫色から 白っぽいものまで花の色もさまざま。どこでも見られるが、実は北アメリカ原産で、明治時代に渡来。庭で栽培されていたのが広がったという。朝開いて夕方にはしぼむ一日花だ。

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シロツメクサ(白詰草)

“しろつめくさの花がさいたら さあいこうラスカル”。息子たちが小学校に上がるころ、よく見ていたテレビアニメの主題歌だ。この花を見ると時々あのころを思い出す。「四つ葉のクローバー」で知られ、ヨーロッ パが原産。花で首飾りを編んだり、四つ葉を探した幸せな思い出が多い。昔、乾燥させて詰めものとして使ったことからこの名に。

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シャガ(射干)

実家の裏山にシャガの群生地があった。新学期が始まるころ、薄暗い杉林の中に白い花が浮き上り、やがて一面にすばらしい“花畑”ができた。チョウが群がっ たように見える花は「胡蝶蘭」の別名がぴったり。厚くて光沢のある葉にしっかりとガードされている。昔、中国から入ってきたと伝えられ、人里近くに生えて いることが多い。

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イカリソウ(錨草)

サクラが咲くのに歩調を合わせるかのように、イカリソウの花の季節がやってきた。まだ伸びきっていないハート形の若葉の下で、錨に似た淡い紫色の花がうつ むきながら連なっている。遠足で見つけた幼い思い出のせいか、いま見てもほおずりしたいくらいかわいい。白い花も多く、碇草とも書く。漢方では強壮剤に使 われているという。

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タンポポ(蒲公英)

ふんわりとしたわた菓子を茎に大事そうにのせながら、道ばたのタンポポの花が春の歌をうたっている。地面にはりついたように生えている形が鼓面に似ている として「鼓草」(つづみぐさ)の呼び名も。子どもたちが鼓の音を連想して“タンポポ”“テンポポ”と言い出したのが名前になったとされている。花言葉は 「また逢う日まで」「楽しい思い出」。

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ホタルブクロ(蛍袋)

“ほー ほー ほーたるこい…”と歌うにはちょっと早いけど、ホタルブクロが一足早く咲き出している。この花は不思議と童心に帰してくれる。花筒の中にホ タルを入れて遊んだ幼い思い出のせいだろうか。名前の由来もその遊びから。ぶら下がるように咲く花の形から釣鐘草、提灯花などの別名もある。紅紫色の花も 人気だ。

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キンポウゲ(金鳳華)

田植え仕事をじっと眺めているように、あぜ道のキンポウゲが咲き続けている。新緑をバックに光沢のある5弁の花がまぶしい。最も身近な春の花だが、その割 に人気がないのは“なんでだろう~”。ちょっとかわいそうな気がする。葉の形が似ているとして「ウマノアシガタ」の呼び名もあるが、どう見ても馬の足形に は見えない。

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カラスノエンドウ(烏の豌豆)

花見が終わるのを待っていたかのように、カラスノエンドウが急に背を伸ばし、花をつける。頼りなさそうに見えるが、葉の先から伸ばしたひげを仲間に巻きつ け、互いに支え合っている。なんともほほえましい。果実が熟すとさやが黒くなることからこの名になったとか。別名ヤハズノエンドウ(矢筈)。黒いさやを 割って実を出し、「ピー」と鳴らした子どもの遊びも見られなくなった。

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アケビ(通草)

初めてこの花を見た時の感動はいまだに忘れられない。逆光線の中で、まるで小さな宝石の房に出会った思いだった。秋に実る、あのユーモラスな形をした果実 の花とはとても思えない趣きがある。春に新芽とともに黒紫色の小花が鈴なりになって咲き出す。実が熟すと口をあけることからアケビ(開け実)となったと か。白い果肉の甘さがなつかしい。

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スズメノテッポウ(雀の鉄砲)

小さな麦に似た茎、その先に金粉をまぶしたようなかわいい花穂。田んぼやあぜ道でスズメノテッポウが風に揺れている。幼い時、穂を抜いた鞘を口で鳴らした 人も多かろう。おとぎ話にでも出てきそうな名前がいい。花穂の形を見立てて「雀の枕」「雀の槍」などの呼び方もあった。この穂が出そろうころには、田植え の季節がやってくる。

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タチツボスミレ(立壺菫)

“すみれの花 咲くころ・・・”。何と日本だけで約60種類も自生するという。中でも山道などで最もよく見かけるのがタチツボスミレだ。草丈10cm前 後。下葉はハート形。茎は枝分かれし淡い紫色の花を次々つける。小学生のころ、花と花を引っ掛けて引く花相撲を友だちとよくやったものだった。「相撲草」 「相撲取草」などとよばれるのもこの遊びから。

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コバンソウ(小判草)

道ばたでコバンソウが豆粒ほどの穂をぶら下げながら風に揺れている。どこでも見かける草だが、実はヨーロッパの原産で、日本への渡来は明治の初め、と知っ て少々驚いた。緑色の穂がやがて黄金色に。形も小判に似ていることからこの呼び名になったとか。鉢植えにするとなかなか風情があっていいい。俵麦の別名も ある。

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ノアザミ(野薊)

「きれいな花には刺がある」という表現がぴったりなのが、いま花ざかりのノアザミ。約50種もあるアザミの中で最もよく知られている。華やかさはないが、 独特の形をした花と、それを引き立てているとげとげしい葉の組み合わせが絶妙だ。女性が使う眉刷毛に花が似ていることから「眉つくり」「眉はき」の別名も あるらしい。

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ハハコグサ(母子草)

田植えの準備が始まるころになると、ハハコグサがやさしい黄色の花を見せてくれる。春の七草に数えられているゴギョウ(御形)がこの草。キク科の越年草。 根元で数本に分かれた茎が寄り添っている姿は、文字どおり母と子が手を取り合い、つつましく生きているように見えるから不思議だ。古くには若葉を摘んで草 餅にする習わしがあったらしい。

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オキナグサ(翁草)

この春は暖かいせいか、いつもの年よりかなり早く花を見せてくれた。草丈は10cmあまり。全身が白い毛におおわれ、はずかしそうに下を向いて咲いている。 花の内側は深みのある紅紫色。花のあと、白い羽毛をかぶった雌しべの形が翁の白髪を思わせるところからこの名が付いたらしい。日当たりと水はけの良い山の 草地に自生する。根が深いのが特徴。

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シュンラン(春蘭)

山道を散歩していたら、落葉の間からシュンランが小さな花をのぞかせていた。淡い黄緑色で、鳥が羽根を広げたようにも見える。そばでススキに似た細長い葉 が、かわいい花を守るかのように何本もかぶさっている。品の良さから愛好家も多く、花は塩漬けにして祝い事の席などに使われる。野山に広く自生する常緑の 多年草。花言葉は気品、清純。

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ツクシ(土筆)

暖かくなるのが待ちきれないのか、道ばたのあちこちからツクシの坊やが顔を出している。まるでいたずらっ子たちが遊んでいるようでかわいい。スギナの胞子 茎。柔らかく、甘みがあるところから、ヨモギ、ワラビなどとともに春の摘み草として喜ばれる。和えもの、酢のもの、佃煮にしてもいける。筆の花、ツクシン ボなどとも呼ばれる。

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