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ホーリー

“ジングルベル ジングルベル…”。この曲が流れるころになると、急にもてはやされるのがこの木だ。西洋では、赤い実のついたホーリーは神聖な木とされ、 クリスマスには枝を玄関に飾ったり、ディナーなどに添えたりするそうだ。「西洋柊」とも呼ぶが、生垣などにするヒイラギ類とは別種。春に香りのよい白い小 花を咲かせる。

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ネコヤナギ(猫柳)

子どものころ、よく土手で遊んだ。そこには必ずといっていいほどネコヤナギが茂っており、その陰にはたくさんの魚がいた。ところが近年川辺からすっかり姿 を消してしまった。あるのは白いコンクリートばかり。店に並ぶ生花用も栽培ものだけとか。何とも寂しい。銀ねずみ色の絹毛の花穂が猫のしっぽを思わせると ころからこの名に。

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フクジュソウ(福寿草)

名前がいい。いかにも福を招いてくれそうな気がする。旧正月のころ、雪解けとともに咲くことから「元日草」とも呼ばれ、古くから正月の床飾りとして好まれ た。直径4cmほどの黄花には光沢があり、ホッとする温かさがある。寒い地方の山地に多く自生し、栽培され出したのは江戸時代の初めからとか。正月用に出回 る鉢植えは促成栽培もの。

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ロウバイ(臘梅)

小雪の舞う中で、庭の片隅のロウバイが穏やかに咲き続けている。直径2cmほどの花は、表面がつやのある半透明の黄色だが、内側は暗紫色。ほとんどが下を向 いて咲き、香りもいい。名前の由来は(1)ロウ細工のような花だから(2)臘月(旧暦12月)に咲くからーの二説がある。中国が原産地とか。花の最も少な い時期に長らく楽しませてくれる。

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ヤブコウジ(薮柑子)

雪に半分ほど埋もれながら、ヤブコウジがじっと春が来るのを待っている。葉の下にぶら下げた鮮やかな赤い実が愛くるしい。江戸時代から人気が出はじめ、明 治の一時期、葉の変わった品種の栽培がブームになった、と聞く。古くからめでたい植物とされ、今でも正月の飾りに使われる。花言葉は「明日の幸福」「感 謝」。年の初めにふさわしい。

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フユイチゴ(冬苺)

大きな葉に隠れるようにして、フユイチゴの真っ赤な実が雨やどりをしている。葉っぱの色と、実の鮮やかさがこれほどマッチしているものも少ない。特に、雪 の中で見ると最高にかわいらしく、思わず足を止めてしまう。子どものころはよく食べたものだが、いま口にすると何と酸っぱいことか。湿気のある山地に自 生、寒苺とも呼ばれる。

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ツルウメモドキ(蔓梅擬)

年の瀬が近づくころ、父が2~3mもあるツルウメモドキを、よく居間の天井に吊していた。わが家でも冬の間、玄関に飾って楽しんでいる。豆粒ほどの丸い実 が、熟すと三つに割れ、中から赤い種が顔を出す。何とも見事で、冬の暗さを忘れさせてくれる。5月ごろ、黄緑色の小花を咲かせるが、地味でほとんど目立た ない。「ツルモドキ」ともいう。

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フキノトウ(蕗の薹)

雪がまだ消えていないというのに、もうフキノトウが日なたぼっこを楽しんでいる。何か春を見つけたようでうれしい。初めは黄緑色の卵のようだが、だんだん 葉を開き、白っぽい花をつける。20~30・に伸びても、まだのんびりと咲いているのが、のんきでほほえましい。てんぷら、フキみそなどにすると、ほろに がい風味があってうまい。

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ウメ(梅)

立春が過ぎたと思ったら、真っ先に梅の花が開きはじめた。寒さの中で、凛として咲いている姿は気品を感じさせる。ごつごつした古木の幹と、真っすぐで、し なやかな若枝が対照的でまた面白い。古くに中国から渡来し、現在は300種を超えるとか。にぎやかな宴の桜の花見も悪くはないが、静かに風情を楽しむ梅の 花見はもっといい。

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ヤブツバキ(藪椿)

一年で最も寒い今ごろがヤブツバキの一番きれいな時期だ。野生種で「山椿」とも呼ばれ、花は小ぶりで紅色の一重。花の少ない暮れごろから春まで咲き続け る。いつ見ても飽きない美しさがあるが、文字通りやぶの中で雪をかぶりながら咲いている姿が最高だ。昔から種子からとった油は喜ばれ、女性の整髪用として も珍重された。

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センリョウ(千両)

冬の間、庭を彩ってくれるもの、といえばまず千両、万両だ。実が葉の下に垂れ、大粒で重い感じの万両に比べ、千両は葉の上に現れ、軽くて明るく、艶っぽ い。黄色や白い実もあるが、冬の花材として愛されるのは、部屋をパッと明るくしてくれるからだろう。別名を「草珊瑚」ともいう。この方がロマンチックで好 きだ。

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スイセン(水仙)

こたつを出すころになると、スイセンの花が咲き始める。八重咲きから一重まで種類は多い。だが、何といっても一重の花がいい。清楚でしかもシンの強さを感 じさせて好きだ。生け花では年の暮れまでは花を葉の丈より低く、正月からは高く生けるらしい。寒風や雪にもめげず伸び続けるこの花ならでは、と納得。

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サルトリイバラ(猿捕茨)

出雲地方では「かたら」と言った方が分かりやすい。木枯らしの吹くころになると、鈴なりについた1cmほどのの実が真っ赤に色付いてくる。これを見つける と、幼いころ食べた、丸い葉で包んで蒸した「かたら餅」の味が思い出されてなつかしい。茎にあるとげに猿もひっかかる、としてこの名がついたとか。春には 黄白色の小花を多数咲かせる。

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