ヤブツバキ(藪椿)

一年で最も寒い今ごろがヤブツバキの一番きれいな時期だ。野生種で「山椿」とも呼ばれ、花は小ぶりで紅色の一重。花の少ない暮れごろから春まで咲き続け る。いつ見ても飽きない美しさがあるが、文字通りやぶの中で雪をかぶりながら咲いている姿が最高だ。昔から種子からとった油は喜ばれ、女性の整髪用として も珍重された。

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センリョウ(千両)

冬の間、庭を彩ってくれるもの、といえばまず千両、万両だ。実が葉の下に垂れ、大粒で重い感じの万両に比べ、千両は葉の上に現れ、軽くて明るく、艶っぽ い。黄色や白い実もあるが、冬の花材として愛されるのは、部屋をパッと明るくしてくれるからだろう。別名を「草珊瑚」ともいう。この方がロマンチックで好 きだ。

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スイセン(水仙)

こたつを出すころになると、スイセンの花が咲き始める。八重咲きから一重まで種類は多い。だが、何といっても一重の花がいい。清楚でしかもシンの強さを感 じさせて好きだ。生け花では年の暮れまでは花を葉の丈より低く、正月からは高く生けるらしい。寒風や雪にもめげず伸び続けるこの花ならでは、と納得。

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サルトリイバラ(猿捕茨)

出雲地方では「かたら」と言った方が分かりやすい。木枯らしの吹くころになると、鈴なりについた1cmほどのの実が真っ赤に色付いてくる。これを見つける と、幼いころ食べた、丸い葉で包んで蒸した「かたら餅」の味が思い出されてなつかしい。茎にあるとげに猿もひっかかる、としてこの名がついたとか。春には 黄白色の小花を多数咲かせる。

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チャ(茶)

秋から冬へと季節が変わるころ、茶の花が盛りを迎える。サザンカ、ツバキと同類だが、そんな華やかさはない。うつむきかげんに咲く、白い小さな花は「わ び」「さび」を感じさせ、古くから茶人に喜ばれたのもうなずける。子供のころに比べると、茶の木のある家が減り、花を知らない人も増えてきた。

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リンドウ(竜胆)

10~50cmほどの草丈に青紫色の筒状の花を数個つける。花の色がなんとも美しい。その花の色を「こむらさき」と呼ぶと知ったのは島倉千代子の『りんど う峠』からだった。10月になるとわが家の庭でも100本を超えるリンドウが次々と咲いて楽しませてくれる。花は日が当たると開き、夕方や曇ってくると閉 じてしまうのが特徴だ。

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ヨメナ(嫁菜)

“野菊”と呼ばれる種類は多いが、その中でも代表的な花といえる。キク科の多年草。野山やあぜ、道ばたに広く自生し、湿気を好む。春の若芽をゆでて食べる とうまいとの評判だが、残念ながらまだ試してみたことがない。「嫁菜」の名は、花が嫁のように美しい、として付けられたそうだ。勝手な憶測だが、きっと上 品なお嫁さんだったに違いない。

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コスモス(秋桜)

可憐な花は誰にも好まれ、秋には無くてはならない草花のひとつだろう。メキシコ原産の一年草。渡来したものとは思えないほど、日本の気候、風土に適応し、 栽培は簡単。道端や空き地の雑草の中でも美しい花を見せてくれる。和名は「秋桜」だが、おしゃれなこの花にはやっぱり「コスモス」の方がよく似合う。

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